トヨタがレクサスブランドを日本で開業してから15年が経った。開業以来、レクサスディーラーでは、丁寧な接客と「おもてなし」で、トヨタブランドとの差別化を図ってきた。
さて、時代は平成から令和へと変わり、令和も2年目となる2020年、レクサスに新たな動きがあった。
2020年8月にはミドルセダンのGSが生産終了となり、デビューから7年経過したISは、大がかりなビッグマイナーチェンジが施され、2020年11月5日に発売。
そして、2020年初冬には、LSのマイナーチェンジモデルが発売される予定となっている。
そこで開業から15年という新たな節目を迎えるにあたり、レクサスは本当に成功したと胸を張って言えるだろうか?
今、レクサスに足りないものは何か? モータージャーナリストの石川真禧照氏が解説する。
文/石川真禧照
写真/ベストカー編集部 ベストカーweb編集部 レクサス
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レクサスは売れているのか?
レクサスが2020年2月に発表した2019年の世界新車販売実績によると総販売台数は76万5330台。前年比10%増、過去最高の成績となった。
2019年1~12月の主要地域別の販売実績を見ると、北米では約32.5万台(前年比100%)とほぼ横這いながら、中国は約 20.2万台(前年比 125%)、欧州は約 8.7万台(前年比 114%)、中近東は約 3.2万台(前年比 108%)、東アジアは約 3.4万台(前年比 108%)など、ほかのすべての地域で前年比プラスとなっているのが目をひく。
一方、日本ではどうだったのか? 日本におけるレクサス車の販売は2019年の新車販売台数が6万2394台で、前年に比べて13.2%増と堅調だった。
さて、2020年はどうか? 2020年1~10月までのレクサス車の新車販売台数を見ると、3万8335台で前年に比べて28.3%減と大きく落ち込んでいる。
とはいえ、レクサスだけが大きく落ち込んだわけではなく、トヨタは104万926台(対前年比7.9%減)、日産は17万6707台(35.0%減)、ホンダは24万9336台(21.9%減)と、他メーカーもコロナ禍の影響をもろに受けている。
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