カロッツェリアの車載用Wi-Fiルーター「DCT-WR100D」。結論から言えばこの冬の大ヒット商品である。現在、品薄のこの人気商品。だからこそ、厳しい実車装着テストを行い、マジな実感をお届けしたいと思う。
文/高山正寛(カーナビ伝道師)、写真/ベストカーWeb、パイオニア
【画像ギャラリー】車内環境をガラリと変える注目の「DCT-WR100D」
■予想はしていたが、まさかこれほどの人気になるとは・・・
今回のレポートはガチである(いつもそうだけど)。こういう仕事していると「メーカーに忖度しているんでしょ」とか言われることもあるけど、全然そんなことはない!
その証明というわけでもないが、筆者もしっかり「自腹」で発売開始日にオーダーを入れた。この件に関しては後述するが、発表直後から自分の周辺でも「あの車載用Wi-Fiルーター、実際どう?」という質問を本当に多く受けた。
そういう質問をしてくる人は勘が良いのだろう。多分、クルマでの使い方についてある程度イメージが出来ている人だ。
そして発売開始後、同社の直販サイトにアクセスしてみたら、もう人気爆裂!全くと言っていいほど繋がらない。ほぼ半日を費やしてもダメだったので(これは自分のネット環境の悪さもあり反省している)。某有名ECサイトを片っ端からアクセスしたが、売り切れまたは取扱未定、のまま。
その後については最後に記すが、改めてのこの商品が売れることを肌で感じ取った次第だ。
■こんな小さいな“箱”に驚きのポテンシャル
購入がかなわないまま、ベストカーWEB編集部からのお誘いでパイオニアのデモカーに装着されている「DCT-WR100D」をテストさせてもらえることになった。
デモカーは現行型の日産リーフS。Sグレードはご存じの通り、オーディオレス仕様車。いわゆる「Nissan Connect」を搭載するテレマティクス機能は非搭載である。
ゆえに、このデモカーにはこれまた今年の大ヒット商品となったディスプレイオーディオである「DMH-SF700」が装着されていた。「DMH-SF700」はディスプレイ自体を本体から浮かせる状態にすることで1DINスペースに取り付けられつつ、9V型大画面を実現したモデルである。
さて、改めて「DCT-WR100D」本体を見ると、やはり「小さい」。本体は幅91.5mm×高さ16mm×奥行44.5 mmというサイズだが数値云々より手のひらに載るサイズ。
所有するiPhone8よりは小さく、日常かなり食べている「フリスク」よりは少し大きい程度(ちなみにフリスクは幅70mm×高さ11mm×奥行32mm、筆者測定)なのでその小ささがわかる。
本体は推奨する取り付け角度を守って装着。その角度は0°~20°の間。しっかり守った方が良いのは当たり前だが、車内の形状によっては難しいケースもあるだろう。
ただ色々と極端ではない角度で本体を置いてみたレベルでは動作はしたので「取り付け場所が無い・・・」という理由で購入を躊躇しなくてもいいだろう。そんなに心配だったらカー用品店でもパイオニアのお客様相談センターに確認すれば良いだけだ。
ちょっと乱暴な言い方だが、それだけこの商品の汎用性は高いということだ。
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