アクアラインでYouTube見放題!! 車載専用Wi-Fiルーターの実力をチェックした!

■同じドコモ回線だが「DCT-WR100D」はやはり違う

山奥という環境下でも、高い通信速度を実現。さらに真冬や真夏の過酷な室内においても動作する耐熱性も備えている
山奥という環境下でも、高い通信速度を実現。さらに真冬や真夏の過酷な室内においても動作する耐熱性も備えている

 今回のテストは基本全てドコモ回線によるものだ。もちろん接続する端末によって実行通信速度は変化するが、数値より重要なのはせっかく動画などに「没入」しているのに、それが途中でブチッと切れてしまった際のガッカリした気持ちは誰もが経験しているのではないだろうか。

 「DCT-WR100D」はドコモのLTEデータ回線を使うことで、全国エリアでの安定した利用を可能にしている。前述したトンネルなどのインフラ整備も日々進化している。

 それ自体は同時にテストした端末でも同じだが、わかったことは「移動という過酷な通信環境下でも「DCT-WR100D」は安定した接続が可能」ということなのだ。

 そして何よりも同時接続5台、通信料制限無し! ということが最大の魅力だろう。

 前述したようにオンラインコンテンツも含めた動画視聴やゲームの通信量は結構バカにならない。

 昨今では事前に契約した通信料を超える前にメールで知らせてくれるので、昔のように「パケ死」するケースは大分減った。しかし、コンテンツの充実や画質向上などが今後も続く中、通信料の制限無しは何よりも魅力だろう。

 また車載専用に開発されていることで他のカロッツェリアの商品同様に「-10°~+60°」という動作環境を実現している点も大きな魅力だ。

 余談だが、筆者は昔これで夏場にナビ代わりに使っていたタブレットを数台壊したこともある。それだけ車内の環境は厳しいという証明なのだが「DCT-WR100D」は普段の使用において安心して使うことができるはずだ。

※車載専用のため「DCT-WR100D」は「エンジン始動後停車時で30分」「走行中」「走行後停車(エンジンON)で60分」で作動。

■ディスプレイオーディオとの相性の良さ

スマートフォンをディスプレイオーディオに接続して、車載スピーカーから音楽を楽しめる
スマートフォンをディスプレイオーディオに接続して、車載スピーカーから音楽を楽しめる

 今回、試乗したデモカー(日産リーフ)には前述したようにカロッツェリアのディスプレイオーディオ「DMH-SF700」が装着されていたが「DCT-WR100D」とのマッチング(相性)が非常に良いことを再確認した。

 「DMH-SF700」はスマートフォンを接続することでそれぞれに内蔵するアプリをディスプレイ上でコントロールできる商品だ。

 例えばカーナビアプリを使う場合、接続されるスマホは常時通信状態(アプリによる)となるケースが多い。ナビのアプリ程度ではそれほどパケットは消費しないが、ここでサブスクリプションの音楽配信サービスなどを多用し、スマホ全体で合算すればそれなりの通信料を消費することになる。

 そこで「DCT-WR100D」の出番である。前述した「DMH-SF700」で使うスマホのデータ通信量を全て「DCT-WR100D」に任せるのである。

 元々データ通信制限無しの「DCT-WR100D」である。スマホの「データ通信」をオフにしてWi-Fiで「DCT-WR100D」に接続する。

 スマホによってはデータ通信接続しないとGPSが動かないものも存在するが、少なくとも今回、iPhone上でApple CarPlayを使いカーナビのスマホアプリである「カーナビタイム」やAndroid端末でAndroid Autoを使い「Yahoo! カーナビ」を使った限りはデータ通信オフ&Wi-Fi接続で動作した。

 同時にサブスクの音楽も消費ゼロで楽しむことができた。

 ディスプレイオーディオを持っていない人でスマホやタブレットをナビ代わりに使っている人にも同様に使用できるのでこの点でもメリットは大きい。

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