■最大の悩み? 多彩な通信プラン
「DCT-WR100D」の価格は2万5000円(税別)で本体は買い切り。ここに通信プランを選ぶことで初めて使えるようになる。
契約にはドコモの「dアカウント」が必要だが、他のキャリアを使っていても取得は可能なのでまずはこれを取得する。
契約自体は「DCT-WR100D」裏面にある2次元バーコードをスマホで読み取れば専用の申し込み画面が出てくるのでそれに沿って契約すれば良い。ちなみに支払いは登録したクレジットカードやdポイントで支払うことができる。
筆者の場合は「dカード(クレジットカード)」を所有しているのでこれを使っている。何よりもdポイントも溜まるのでちょっと嬉しかったりするわけだ。
ここまで善し悪しも含めて「DCT-WR100D」について書いてきたが、最大の悩みはやはり「通信プランの選択」だろう。
「DCT-WR100D」は下記の3プランが用意されている。
365日 1万2000円
30日 1500円
1日 500円
パイオニアによれば365日プランを2年間契約した場合、1ヶ月あたり実質の負担額は約2042円(本体代金+通信プランの月平均金額)で使えるとアピールしている。
実際筆者は仕事柄、クルマので移動が多いので365日プランを選択したが、週1回しかクルマは乗らない、または今年は厳しいかもしれないが、帰省の時しか家族全員でクルマに乗る機会は少ない、なと様々である。
モバイルルーターの場合だと月額固定のケースが圧倒的なのでかえって料金が高くつくケースもある。
その点では「DCT-WR100D」の料金プランは多彩である。仕組みとしては契約時に「チャージ」という方法で料金プランを選ぶ。
筆者的にまずオススメなのが、30日1500円のプランで1ヶ月契約し、実際の利用を自分で記録するのである。足りなければ365日プランに、例えば月3回しか乗らなかったのであれば1日プランを月3回だけ使うやり方もある。
もちろんオンラインで全てを行うので事務手数料や解約違約金も基本は発生しない。ただ料金の話ゆえに解約や変更などの際は十分注意して行って欲しいのは言うまでもない。
■あれば即買い!
冒頭に書いたが、発売初日でアクセスが集中した「DCT-WR100D」だが、半日頑張ってなんとかアクセス、購入までこぎ着けた。しかし人気商品ゆえに「お届け時期が延びました」的なメールが来て、予定では年明けとなっていた。しかし、何故か突然宅配業者が商品を持ってきた。
本体の決済自体ももちろん終わっているし、パイオニアからの忖度も全く無い。まあ、そういうものなのか、と思いつつ契約を進め使い始めている。短時間でのテストでは体験できなかった気づきもあるが、何よりも車内においてこれだけ多彩に携帯電話やPCを活用できることは本当にありがたい。
「DCT-WR100D」には通信環境を安定化させるために停車中の際の一部制限条件が加わっている。細かな部分についてはカロッツェリアのホームページを見て貰った方がわかりやすいが、テスト当日も含め、普通に使う分であれば特に不便は感じなかった。
この辺はパイオニアとNTTドコモとのアライアンスによるものだろうが、それ自体も実際のユーザーのことを考えた仕様で逆に好感を持ったほどだ。
この原稿を書いている間でもまだまだ品薄状態が続いている「DCT-WR100D」だが、タイミングが良ければサクッと購入できるチャンスはあるはず。「機を見るに敏」ではないが、こまめにサイトなどをチェックして購入できることを祈っている(と上から目線ですみません)。
いずれにせよ「DCT-WR100D」はこれまでのカーAV機器とは一線を画する商品。DVDを車内に持ち込む必要もなく、スマホ一つあれば車内環境は大きくグレードアップする。テクノロジーの進化と共に生活様式の変化に適応した画期的な商品であり、素直に「購入して良かった」と思えたのである。
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