■高齢運転者がサポカーを購入する際には補助金の対象になる!
2020年度であれば、2020年度中に満65歳以上(この制度は2021年度も予算が超過しなければ継続されることが発表されている)になる人が該当する新車、中古車、後付けパーツを購入する際に補助金の対象となる。
補助金の対象となる具体的な安全装備は下記の2つである
【1】歩行者にも対応する自動ブレーキ
【2】ペダル踏み違いによる暴走事故防止機構
【1】の歩行者にも対応する自動ブレーキは一口に言っても、対応するスピード、遮蔽物の陰から飛び出してくる子供への対応や夜間対応など、性能差は大きく、大雑把な印象もあるが、それでもこういった安全装備の普及による事故防止のため補助金があるというのは歓迎したいことだ。
補助金の金額は新車の場合、登録車が【1】と【2】の搭載車/10万円、【1】のみの搭載車(MT車など)/6万円、軽乗用車は【1】と【2】の搭載車/7万円、【1】のみの搭載車(MT車など)/3万円と、モデルにもよるが、この種の安全装備を装着する際の差額の相当分が補助金で賄える。
それだけに高齢運転者の方が新車を購入するのであれば、ぜひこの種の安全装備が付いたモデルにしたいところだ。
新車の場合の対象車は、日本車なら86、フェアレディZ、GT-R、アクティといった登場の古いスポーツモデルか軽商用車でなければ、オプションも含めれば90%以上のモデルが、輸入車も主要なモデルなら対象となることが多いと思っていい。
中古車も条件を満たしていれば、【1】と【2】の搭載車/4万円、【1】のみの搭載車/2万円の補助金の対象となる。
具体的な例を挙げれば、自動ブレーキ普及の火付け役となったアイサイトver.2付の先代レガシィ(2010年以降)、ボルボXC60の先代モデル(2009年以降、つまりスバルとボルボはそれだけこの種の安全装備が以前から進んでいたということだ)も対象。
中古車を買う際もできるだけサポカー補助金の対象となるモデルを選びたい。
後付けパーツの場合、対象となるのはものと補助金は下記のようになる。
【1】障害物検知機能付ペダル踏み違いによる暴走事故防止機構/4万円
【2】ペダル踏み違いによる事故防止機構/2万円
【1】は日本車メーカーが設定しているソナーで障害物を検知し、障害物があるにも関わらずアクセルペダルが深く踏まれた際にアクセルペダルと電気的につながっている電子制御スロットルバルブを戻し、暴走事故を防ぐ純正品で、トヨタをはじめ日本車全メーカーが設定している。
ただ、【1】はトヨタ車とダイハツ車は対象となるモデルが多いが、それでもこの2社を含め対応するこの種の純正品がないケースは多々ある。
【2】は低速走行中にアクセルペダルが全開になると「ペダルの踏み間違い」と判断し、電子制御スロットルバルブを戻し暴走事故を防ぐものが中心だ。
具体的な商品としては急発進を防止するデータシステムの「アクセル見守り隊」と「ペダルの見張り番Ⅱ(オートバックス専売品)」、サン自動車の「S-DRIVE 誤発進防止システム2(この商品は電子制御スロットルバルブでないモデルでも、エンジンをストップさせることで暴走を防ぐ)」などがある。
さらにペダルをブレーキだけとし、アクセル操作は足を横方向に動かすことで行うナルセ機材有限会社の「ワンペダル」も対象となる。
ちなみに新車の中にはスカイラインのように「ハイブリッドは対象だけど、ガソリン車は対象外」ということもあるので、対象となる新車、中古車、後付けパーツは経済産業省のサポカー補助金のホームページで確認して欲しい。
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