トヨタ『プリウス』が、販売成績を落としている。一昨年の2019年の年間販売台数で1位であったのが、1年後の2020年1~12月の年間販売台数で12位に下げた。年間販売台数も、12万2587台/年であったのが、6万7297台で、半減に近い。
現行プリウスは、2015年にモデルチェンジによって4代目となり、5年を経ている。とはいえ、2011年に発売を開始して今年で10年となるトヨタ『アクア』がなお5万9548台/年を売っているのだから、アクアの手堅い人気もたいしたものだが、プリウスの人気が急落していることも目に留まる。
2020年は、新型コロナウィルスの影響が販売に大きく影を落とし、今年もなおその影響はしばらく続くと考えられる。しかしそうしたなかで、トヨタは売り上げベスト10に7台も車種を入れているのだから、そこから漏れたプリウスの凋落が余計目についてしまうのである。
もうプリウスはHVの旗印としての役目を終えてしまったのか!? それともその価値は今後も健在なのか!? プリウスの誕生から現在までの市場の変化などを踏まえつつ、プリウスが担うべき役割を考察していく。
文/御堀直嗣
写真/TOYOTA
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