アルファードの天下は当分続く
したがってアルファードを買う時は、少なくともオデッセイとの乗り比べは試したい。アルファードは乗降性や走行安定性が見劣りしたり、視線が高いために遠方を見やすい半面、左側面の死角は拡大する。3列目の座り心地も異なる。オデッセイを試乗するとアルファードの欠点に気付く。
アルファードは多くのユーザーが使っている以上、優れたミニバンと判断されるが、売れないからオデッセイがダメとはいえない。乗り比べて両車の優劣を把握したうえで購入の判断をしたい。
販売面では今後も当分の間アルファードの天下が続くが、トヨタも日産やホンダのように、全店が全車を扱う販売体制を採用してしまった。かつて系列化の時代に人気の高かったエルグランドやオデッセイが2000年代に売れ行きを下げたように、今後はアルファードの売れ行きにも変化が生じるかもしれない。
アルファードとヴェルファイアの販売格差を見ればわかる通り、全店が全車を扱う販売体制は、残酷な結果をもたらすこともある。
次期アルファードのデビューは2022年春!
文/ベストカーweb編集部
トヨタとしては力を入れて、次期アルファードの開発を行っており、2022年春のデビュースケジュールで計画を進めている。トヨタは販売チャンネル統合により車種統合の方向にシフトしているが、次期型は販売面で”強さ”を見せるアルファードに統合する。
アルファード/ヴェルファイアの販売比率はおおよそ8対2なので当然の判断だろう。ただし、ヴェルファイアファンのために、「カスタム」仕様を設定するのはノア/ヴォクシーのモデルチェンジと同様だ。
横置きエンジンのFFという基本レイアウトに変更はないが、エンジン搭載位置を低くするなど、より低重心化を実現するとともに、サスジオメトリーを見直し、操安性を追求する。
全長は4950mm程度でホイールベースは現行型の3000mmより若干延長されそうだ。全高は現行型では1950mmだが、フロアが低くなり、室内高は変わらぬまま20mm程度低くなる。
アルファードはさらに豪華に、威風堂々と、そしてスポーティに進化する。今わかっている情報では、新型アルファードのデビュー時期は2022年春頃。今後、さらなる新情報が入り次第、随時お届けすることにしよう。
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