■スポーツカーは引退? それとも? 次世代ロータスはどうなるのか!?
エリーゼ姉妹の生産を終えると、当然、ロータスの市販車は失われてしまうことになる。もちろん、ロータスは未来へと動く。それが市販モデルの一新の決定だ。
『Type131』と呼ぶ次世代スポーツカーを次なる主力にすることを明かしている。そのプロトタイプの生産は、2021年より英国本社のあるヘセルの工場で行われるという。つまり、次世代ロータスも伝統どおり英国での生産が継続されることになる。これは現在の株主が、中国のGeely(吉利)とマレーシアのEtika(エティカ)であるが、英国拠点に活動を続け、ロータスブランドを守っていくことの表明といえるだろう。
さらに今後のロータス成長のために、新たな生産設備への投資も決定しており、その総額は1億ポンド以上(140億円以上)にも達するというから驚く。この投資には、ふたつあるサブアッセンブリ施設を統合、効率を高め、生産台数を増加させるのが狙い。これは2018年に公表したビジネス戦略「VISION 80」に含まれるものであり、ロータスは自身が描く未来にまっすぐに突き進んでいることを強調している。
雇用についても強化を行い、新たに250名を採用する計画だという。新たな従業員は、ロータスカーズだけでなく、エンジニアリングコンサルタント部門のロータスエンジニアリングの仕事に従事するメンバーも含まれている。
ロータスは、自車開発だけでなく、多くの自動車メーカーのプロジェクトにも参画している。日本でもトヨタ『セリカXX』やいすゞ『ジェミニ』などロータスの技術提携が謳われているモデルが多く存在する。近年では、テスラの第一弾モデル「ロードスター」の開発製造にも大きく携わったことも有名だ。ロータスの技術を売ることも、同社を支える伝統的なビジネスのひとつなのである。
■ロータスの次代を担う新型車『Type131』とは?
気になる新スポーツカー『Type131』については、現時点ではほとんど情報がないが、このモデルは、まだピュアエンジン車だという。
ティザー写真には、すでに公開済みのEVスポーツ『エヴァイア』とともに、ベールに包まれた3台のマシンが展示されている。これらのうちいずれかが、もしくはすべてがType131ということのようだ。
ただすべてボディサイズやノーズの長さなどが異なることが確認できる。おそらく次世代スポーツも、個性の異なるバリエーションを備えるのだろう。将来的には、エヴァイアに象徴されるように、電動化の道へと突き進むようだが、Type131は、エリーゼに引き続き、エンジン車の魅力を堪能できる一台となるようなので、その点は大いに期待したい。
また「VISION 80」では、先進運転支援機能などのGeelyの技術も取り入れていくともあるので、モデルによっては、先進機能が充実されるだろう。また新モデルについては、米国と中国を主眼に置くことも決定されているので、ロータス初のクロスオーバーモデルが誕生する可能性も十分にある。現時点では、情報があまりにも少ないので、ここは続報を待つことにしよう。
コメント
コメントの使い方