■シックなクロスオーバーワゴン「プジョー・リフター」
シトロエン・ベルランゴと基本を共有するリフターだが、プジョーらしい上質さに加え、SUVを彷彿させるプロテクションを取り入れたデザインで差別化。実際、最低地上高もベルランゴよりも20mm高い180mmを確保する。
先進機能や使い勝手はベルランゴと共通だが、小径ステアリングによる取り回し易さを実現したプジョー独自の「iコクピット」を採用する点も特徴的だ。アウトドアからビジネスまで活躍のシーンを選ばない落ち着いた雰囲気が魅力。まさに大人のミニバンだ。
●プジョー・リフター主要諸元
ボディサイズ:全長4405mm×全幅1850mm×全高1880mm
ホイールベース:2785mm
パワーユニット:1.5L直列4気筒直噴クリーンディーゼルターボ
最高出力:130ps/3750rpm
最大トルク:300Nm/1750rpm
トランスミッション:8速AT
乗車定員:5人乗り
ラゲッジスペース:597L~最大2126L
価格:329万~379万円
■質実剛健! でも個性的で楽しい「ルノー カングー」
最も身近なフレンチミニバンといえば、カングーだ。商用車の流れを強く受け継ぐモデルだけに、まさに機能や装備も質実剛健に徹したもの。特に積載性の高さは抜群で、狭い場所でも最大180度開口可能な観音開きのバックドアが重宝する。
しかし、人気の秘密は、高い実用性だけなく、ゆるキャラ的な愛嬌たっぷりのスタイリングとフランス車らしいのんびりした乗り味にもある。
最新型の現行モデルは、ダウンサイズターボにより、発進加速も向上。何よりもミニバンでありながら、6速MTが選べることでクルマ好きパパからも絶大な人気を誇る。時代が求める先進機能とは無縁だが、時の流れを気にしないシンプルさと価格の手頃さが魅力だ。また定期的に、ボディカラーにフォーカスした限定車を投入するのも見逃せない。
本国では、3代目となる新型カングーが2020年11月に発表され、欧州では2021年3月から発売予定だが、日本では当分先(2022年以降)となるようだ。
●ルノー・カングー主要諸元
ボディサイズ:全長4280mm×全幅1830mm×全高1810mm
ホイールベース:2700mm
パワーユニット:1.2L直列4気筒直噴ターボ
最高出力:115ps/4500rpm
最大トルク:190Nm/1750rpm(※190Nm/2000rpm)
トランスミッション:6速DCT/6速MT
乗車定員:5人乗り
ラゲッジスペース:660L~最大2866L
価格:254.6万~264.7万円
■まるで地上を行く宇宙船!「シトロエングランドC4スペースツアラー」
日本に導入されているフランス車のなかで、唯一3列7シーターを備えるミニバン。その先進的なスタイルは、まるで宇宙船のような未来感に溢れる。シトロエンデザインとしては一世代前となるが、独自路線を歩んできたシトロエンらしい世界観が楽しめるのが魅力だ。
インテリアも同様に個性的で、中央に12インチのパノラミックスクリーンを備えたダッシュボードと頭上までガラスエリアとなるフロントガラスは、インパクト大。
先進の安全運転支援機能機能やスマホ接続可能なタッチスクリーンシステムも装備。ただラゲッジがフルフラット可能など、その作りは至って真面目。なによりも往年のシトロエンチックな空飛ぶ絨毯風味の快適な乗り味が楽しめる。ザ・シトロエンの伝統をしっかりと受け継いだ一台だ。
●シトロエングランドC4スペースツアラー主要諸元
ボディサイズ:全長4605mm×全幅1825mm×全高1670mm
ホイールベース:2840mm
パワーユニット:2L直列4気筒直噴クリーンディーゼルターボ
最高出力:163ps/3750rpm
最大トルク:400Nm/2000rpm
トランスミッション:8速AT
乗車定員:7人乗り
ラゲッジスペース:537L~最大2181L
価格:420万円
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