あくまで緊急用? 意外と使える? 「プラス2」ともいわれるスポーツモデルの後席、買うなら知っておきたい実用性の実態は!?
スポーツモデル、特に2ドアのモデルでもリアシートは、あれば人を乗せなくとも、荷物を運ぶ際にもありがたい装備。
ただ、スポーツモデルはやはり性能面が評価の大半を占めるため、実際の実用性はわかりにくい。一方で、実際に購入するとなれば、日常での使い勝手はかなり重要だ。
そこで当記事では、2ドアのモデルを中心に国産主要スポーツ車のリアシート居住性を、ラゲッジスペースの広さと合わせて評価してみた。
文/永田恵一 写真/編集部、TOYOTA、SUBARU
【画像ギャラリー】本稿登場国産スポーツ全6車の後席+ラゲッジルームを写真で見る!!
GRヤリスの後席は「頭上を除き思いのほか広い」
●リアシート
筆者はGRヤリスを発売後即愛車にしており、同行者に運転してもらい何度かリアシートに座って移動したこともある。
リアシートの居住性は、競技やカスタマイズで大きなリアスポイラーを着けた際に、よりリアスポイラーに風を当たりやすくすることでその効果を高める目的で、ルーフラインがボディ後方に向かって下がる形状となっているため、頭上空間だけは身長160cmまでの人でギリギリという印象だ。
しかし、頭上空間以外は足下空間に加え、横方向も特にサイドウィンドウのキャビンへの入り込みがキツくなく、そもそも2人掛けなので問題なしと、コンパクトなホットハッチとして見れば充分使えるものとなっている。
なお、リアシートへのアクセスもフロントシートを前に出しても間口こそ広くはないものの問題はない。
ただ間口が広くないことにより、試しに筆者のGRヤリスのリアシートにチャイルドシートを設置しようとした友人はリアシートを倒した状態でバックドアから車内に入れたそうで、そうすれば問題なく装着できたという。
●ラゲッジスペース
ラゲッジスペースは、フロアが高いことに加え、床面積も大きくないため一週間分用のスーツケース(90L)を1つ+小さな鞄が入る程度と小型ホットハッチとして見ても狭い。
さらにラゲッジスペース下もFF(前輪駆動)の「RS」は床下収納があるものの、ターボ+4WD車ではラゲッジスペース下に12Vバッテリーがあるため、細かなものが入るだけだ。
ただ、リアシートを倒せばその部分だけで純正サイズの18インチタイヤが4本積めることは自分でも確認しており、GRヤリスを約5か月、約7000km乗ってリアシートの居住性とラゲッジスペースで不便や不満は一度も感じていない。
コメント
コメントの使い方