コロナ渦で注目! プロが教える愛車で車中泊する時に押さえておきたい大切なポイント

■寝具は寝袋か? 布団か?

 車中泊の寝具も悩むポイントのひとつ。足が伸ばせてフラットになる寝床ならば、いつも寝ている布団のほうが快眠できる可能性は高い。しかし、布団を車内で使用する際に困るポイントは収納だ。

 そこで、「車中泊・三種の神器」として次におすすめしたいのが、アウトドアで使用する「寝袋」だ。

 使用温度域にあわせて各種発売されているので、シーズンによって変更も可能。コンディションが自宅よりも過酷にならざる得ない車中泊には、やはり寝袋がベターといえる。

快適に寝られるように細かく温度設定がされている寝袋。例えば外気温の低い冬、エアコンを停めると一晩で車内はほとんど外気温と同じ温度まで下がってしまう。あらかじめ状況に合わせた寝袋のチョイスが必要だ
快適に寝られるように細かく温度設定がされている寝袋。例えば外気温の低い冬、エアコンを停めると一晩で車内はほとんど外気温と同じ温度まで下がってしまう。あらかじめ状況に合わせた寝袋のチョイスが必要だ

■窓をふさぐシェードも「車中泊・三種の神器」のひとつ

 快眠するために「体をリラックス」させるのがマットならば、「心をリラックス」させるのは、窓をふさぐ「シェード」だろう。

 車中泊で使用するシェードは、窓の目隠しをするアイテムで、今回おすすめする「車中泊・三種の神器」のひとつ。現在では車種の形状に合わせた専用の市販品も販売されており、なかには断熱効果の高い高性能なものもある。さらに、量販店などで手に入る銀マットでDIYすることも可能。

 シェードは無防備な睡眠中に、車外からの視線を遮ることができ、安心・安全なプライベート空間をつくることができる。カーテンの装着も同様の効果を得ることができるが、本格的なカーテンは車体に加工が必要となることが多い。

写真はアイズのマルチシェード。独自のキルティング生地により高い断熱性を誇る
写真はアイズのマルチシェード。独自のキルティング生地により高い断熱性を誇る

■車中泊をしてもいい場所、いけない場所

「クルマで寝るだけなので、どこでもいい」と思いがちだが、じつはそうではない。そもそも道の路肩や私有地は論外。では駐車場ならどこでも問題ないかというと、そうではない。代表的な車中泊スポットとしては、道の駅、高速道路のSAPA(サービスエリア・パーキングエリア)、オートキャンプ場、RVパークなどが挙げられる。

 一般的な公園や公共の駐車場でも車中泊が可能な場所もある。しかし、それぞれの駐車場を管理する企業や団体が個別に判断していることが多い。WEBサイトや現地の看板などに明記されていない場合は、ぜひとも一度確認してほしい。

 では、車中泊が許可されている場所といえば? 上記のなかではオートキャンプ場とRVパークだろう。特にRVパークは、車中泊専用駐車場として日本RV協会が認定したスポットで、現在では約180カ所に増加。さらにRVパーク以外にも、多くの車中泊専用駐車場が増えてきており、今後もさらに充実していくことが予想される。

 では、馴染みの深い道の駅や高速道路のSAPAはどうか? もちろん。これらの施設はドライバーが休息するための施設。疲れを癒す仮眠などの車中泊をすることはできる。ただし、オートキャンプ場やRVパークとは異なり、駐車スペース内であってもイスや机を出すことは禁じられている。焚き火やBBQ、テントの使用などはもってのほか!

 キャンプ行為と車中泊は似ているが、しっかりと区別しなければいけないもの。道の駅やSAPAでのマナー違反が、現在大きな問題になっているので、これから車中泊を始める人は、ぜひとも注意してほしい。

日本RV協会では、今後RVパークを1000カ所まで増加させていく事を目指しているという
日本RV協会では、今後RVパークを1000カ所まで増加させていく事を目指しているという

■駐車位置によっても快適さは変わる!

 車中泊を行う駐車場も決定し、寝床をフラットにして、目隠しも万全。これで車中泊は完璧! というわけではない。車中泊を行う駐車環境も、いろいろとチェックすべきポイントがある。もっとも大きな注意点は「傾斜していないか」。シートを水平にしても、駐車スペースが傾いていたら意味がない。

 また、同じ施設内の駐車場でも、クルマ通りが多い場所では走行音が気になる人も多い。暗い場所は犯罪やトラブルに巻き込まれやすく、防犯上あまりおすすめできない。人も静けさも、どちらも「ほどほど」な場所を選びたい。

傾斜地で車中泊するときには「レベラー」を使えば水平にできる
傾斜地で車中泊するときには「レベラー」を使えば水平にできる

次ページは : ■季節によって変わる車中泊の注意点

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