【褒めてあげたい!?】 珍車…スーパーカー…SUV…こんなクルマ殿堂があったなら!

■国産歴代「珍車の殿堂」を見る

 お次は珍車殿堂を紹介しよう。日本車史上、珍車はいろいろあって全部を紹介できないが、ここでは担当があえて珍車と思えるクルマを独自に挙げる。では古いもの順に紹介。

 トップバッターは1970年のフェローバギー。

フェローバギー。空冷エンジン搭載と、そのあたりもVWタイプ1のバギーに似ていた
フェローバギー。空冷エンジン搭載と、そのあたりもVWタイプ1のバギーに似ていた

 当時アメリカで人気だったEMPIのワーゲンバギーにインスパイアされてダイハツがリリースしたモデルだ。

 軽自動車規格なのでエンジンは空冷の356ccで26ps。ボディ外板はFRPなので車両重量たったの440kg。全国100台限定で発売された。

 珍車とは言えども今見てもなかなか魅力的。メーカーは違うけど、ジムニーにこんなバギーバージョンを出せば売れるかも。

 お次は1995年登場のトヨタメガクルーザー。

巨大なボディを持っていたトヨタのメガクルーザー。地上高を稼ぐために、4輪にリダクションギアを採用していた
巨大なボディを持っていたトヨタのメガクルーザー。地上高を稼ぐために、4輪にリダクションギアを採用していた

 メガのネーミングがつけられているようにそのボディは巨大で、全長5mオーバーの5090mm、全幅2170mmもあった。

 当時ハンドルを握ったことがあるが、首都高の料金所を通るのもヒヤヒヤものだった。エンジンは直4ディーゼルの4.1L。今でも自衛隊バージョンが走っていることでもわかるように、メガクルーザーは陸上自衛隊の高機動車の民生バージョン。

 トヨタはその後も珍車をリリースしていて、1996年のトヨタクラシック、2000年登場のトヨタオリジンを殿堂入りさせたい。

(上)威風堂々としたスタイルのトヨタのクラシック。ベースはラダーフレームのハイラックスのダブルキャブで、価格は800万円だった(下)2000年に1000台限定で登場したトヨタのオリジン
(上)威風堂々としたスタイルのトヨタのクラシック。ベースはラダーフレームのハイラックスのダブルキャブで、価格は800万円だった(下)2000年に1000台限定で登場したトヨタのオリジン

 クラシックはトヨタの市販車生産60周年を記念して作られたモデルで、昔のトヨダAAモデルがモチーフ。ベースはハイラックスで100台の限定生産。

 オリジンはトヨタ自動車生産1億台突破を記念して作られたモデル。ベースとなったのはかつてあったプログレ。初代のトヨペットクラウンをモチーフにしている。こちらは1000台の限定だった。どちらも前後ガラスまで専用で作るという手の込んだクルマだった。

 日産系の珍車といえばまず筆頭に挙げたいのがステルビオ。

みにくいアヒルの子、オーテックのステルビオ
みにくいアヒルの子、オーテックのステルビオ

 今見るとサイドミラーをボンネットに内蔵した超個性的なスタイルは当時もかっこいいという意見はあまり聞かなかったと思う。

 それでもイタリアのザガードとの共同開発ということで話題になった。ベースは2代目のレパード。内装本革で当時の新車価格は驚きの1870万円。もう1台日産の珍車といえば2005年登場のマイクラCCか。

マイクラCCをカッコいいと見るか、珍車と見るか。BCは珍車です。だってデザインが無理やりすぎるじゃないですか。日本では1500台が販売された
マイクラCCをカッコいいと見るか、珍車と見るか。BCは珍車です。だってデザインが無理やりすぎるじゃないですか。日本では1500台が販売された

 今で言うところのメタルトップだったが、カッコいいものではなかった。1500台英国から輸入された。

 そしてそして、自動車メーカーではないものの珍車を登場させたのがおもちゃメーカーのタカラ。時は2002年、同社のチョロQの実車版を新会社を作って本当に出してしまった。その名もキューノ。

まるでチョロQだったキューノ。EVでほとんど実用性はなし。買った人がいたこと自体不思議
まるでチョロQだったキューノ。EVでほとんど実用性はなし。買った人がいたこと自体不思議

 これも殿堂入り間違いなし。こちらはEVで、屋根なしドアなしのまるでゴーカートのような乗り物だった。その独自性もあり、販売数は500台ともいわれている。価格は立派に130万円。

 最近アキハバラあたりではマリオカートが外国人に人気だが、キューノが今でもあれば、マリオにお似合いだったかもしれない。惜しい!

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