今、モーターを動力源とする次世代モビリティが熱い。
ここ数年、e-bikeや電動バイク、電動キックボードなどの新たなカテゴリーが相次いで誕生。法規が追いついていない感もあるが、技術革新とアイデアにより、さまざまな個性を持つ次世代モビリティが登場している。
文/奥野大志
写真/奥野大志、Future株式会社
【画像ギャラリー】またひとつ注目の次世代モビリティが誕生!! 3輪EV「GOGO!」を見る
■前2輪、後1輪の3輪EV「GOGO!」登場
そんな次世代モビリティにまた新たなカテゴリーが誕生した。ワンブランドなので正確には新カテゴリーではなく、ニューモデルと呼ぶのが正解かもしれない。Future株式会社が発売を開始した「GOGO!」がそれで、とにかく見た目が斬新。前2輪、後1輪の3輪EVだ。
まずおさえておきたいのは、GOGO!が普通免許で運転できるミニカー登録の車両ということ。ヘルメットの着用が不要になるほか(着用を推奨)、2段階右折も不要なので、クルマに近い感覚で一般道を通行することができる。気になるGOGO!の最高速度は30km/hで、法規に合致。
車体はパイプフレームで構成されており、地面に対して直角気味に伸びたハンドルポストとフラットなフロアが目を引く。
人が乗った状態を正面から見ると、セグウェイに似てなくもないが、車体後部にフラットなシートとインホイールモーターを内蔵したタイヤがあるので、やっぱりセグウェイには似ていない。どちらかといえば、すごくおしゃれなセニアカーという感じか。
運転方法はスクーターと同じ。右手内側にあるアクセルをひねれば前進し、戻せば減速する。また、前輪はリンクを介した凝った構造のサスペンションを採用しており、ハンドルをきるとタイヤの向きと接地角度が変わり、進行方向を変えることができる。なお、ブレーキは前後輪にディスクブレーキを装備している。
■軽い車体がもたらす爽快感
発表会と試乗会が行われたのは都内の神宮外苑。約30分間の試乗となったが、乗った印象を一言で表現すると、低速域は3輪車、高速域は2輪車。走り出しこそ違和感を感じたが、10分も乗ればほぼバイクに近い感覚で乗ることができる。
特に高速域は軽い車体もあいまって、なかなか爽快。体をイン側に傾けてのバイク的なコーナリングもこなしてくれる。リクエストするなら加速性能の向上と前輪ブレーキのフィーリングアップ。後者はほとんど使わないのであまり気にならないが。
また、取り回しの良さも◎。軽さにこだわったGOGO! の車重は、スクーターの約5分の1の23kg、ママチャリ仕様の電動アシスト自転車よりも軽いので、押しながら横断歩道を歩くような場面でも扱いづらさは皆無。腕力に自信のない女性でもまったく問題ないだろう。
さらに足つき性もとっても良く、フロアがバリアフリー。頻繁に乗り降りする買い物シーンで大活躍しそうだ。
コメント
コメントの使い方