自転車より楽! スクーターより気軽! 3輪EV「GOGO!」は次世代モビリティの台風の目になるか

■開発者はレーシングドライバー!?

商品説明を行う井原慶子さん。耐久テストを兼ねて三重の工場から東京の六本木まで走ったというからすごい
商品説明を行う井原慶子さん。耐久テストを兼ねて三重の工場から東京の六本木まで走ったというからすごい

 実はこのGOGO!を生み出したFuture株式会社という会社は、レーシングドライバーで日産の社外取締役も務める井原慶子さんが立ち上げたモビリティカンパニー。

 井原さんは自身が住んでいる街の商店街で、デリバリーなどに使える次世代モビリティの必要性を痛感。開発を決意した。すでにGOGO!を使ってのデリバリー実証実験が愛知県春日井市でスタートしており、次世代モビリティのトレンドリーダーになる可能性がある。

 「人が乗りやすい乗り物を目指してミニカー登録にしました。レースと同じく、ミニカーのレギュレーションをよく研究し、合致させました。ミニカーは設計が難しく、車軸間が50cm以上必要なので、そうなると3輪か4輪になります。

 でも、カーボンニュートラルを考えると部品点数を減らしたいですし、軽量化に重きを置いたので3輪を選びました。3輪は操舵感を出すのが難しいので、ウィッシュボーンのような形(サスペンション)にしました」(井原さん)。

 井原さんは誰でも気軽に乗れることを重視し、ミニカー登録が最適と判断した。

 それをふまえてGOGO! の作りを細かく見ていくと、キックボードのようなハンドルやバリアフリーのフロア、前2輪スクーターを彷彿させる凝ったサスペンションなど、ミニカー以外のモビリティの長所をうまくミックスしていることに気づく。

 GOGO! の次世代モビリティとしてのバリューはこれからユーザーが判断していくことになるが、使う人のことを良く考えているので、まずは法人や自治体の支持を集めると思われる。

 また、個人ユースについては、認知が広がるにつれ、徐々に増えていくのではないだろうか。4月1日からは代理店制度が始まり、一般ユーザーの購入やアフターサービスがスタートする。駐車場所や保管場所の確保は必要だが、ラスト1マイルのモビリティとして、使い道はたくさんありそうだ。

折り畳みが可能なモデルとしてFUTURE MOBILITY F1(左)もある。カーボンモノコックフレームを採用し、最高速は45km/h
折り畳みが可能なモデルとしてFUTURE MOBILITY F1(左)もある。カーボンモノコックフレームを採用し、最高速は45km/h

 GOGO! は現在、三重本社の鈴鹿工場で月産50~100台のペースで生産中というから勢いを感じる。六本木の東京デザインスタジオ、鈴鹿工場、名古屋ショールームの3か所で試乗できるので、自らの手で次世代モビリティを感じてみてはいかがだろうか?

*   *   *

●Digital Mobility GOGO!
S       26万1800円
カーゴ    27万2800円
デリバリー  28万3800円

●FUTURE MOBILITY F1
47万800円

※価格は税込み

【画像ギャラリー】またひとつ注目の次世代モビリティが誕生!! 3輪EV「GOGO!」を見る

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