■スズキ ソリオ/フルHVは廃止したが相変わらずの人気ぶり
■スズキソリオ:2021年1~2月の平均登録台数:5264台
スズキ ソリオは、ルーミーの先輩に相当するコンパクトカーです。初代モデルは軽自動車のワゴンRを拡幅した小型車でしたが、2010年に登場した2代目は、別の設計になりました。
小さなボディながらも背は高く、後席側のドアはスライド式です。2015年には3代目になり、先に述べたトヨタ ルーミーは、この翌年に発売されました。
現行ソリオは4代目で、2020年の末に登場しています。2021年1~2月の平均登録台数は5264台なので、ルーミーの半数以下ですが、スズキは軽自動車が中心のメーカーです。ソリオはスズキの小型車としては、好調な売れ行きです。
ソリオの特徴は、全長が3790mmと短く、全幅も1645mmに抑えたことです。最小回転半径も4.8mなので、狭い裏道や駐車場でも運転しやすいです。
ソリオの走行安定性、乗り心地、内装の質、後席の座り心地は、ルーミーよりも優れています。ソリオでは売れ筋グレードにマイルドハイブリッドが搭載され、WLTCモード燃費は19.6km/Lなので、ルーミーの18.4km/Lを上まわります。
このようにソリオは、空間効率の優れた実用的で上質なコンパクトカーですが、クルマ好きの間では話題になりにくいです。そのために自動車媒体にはあまり掲載されませんが、ファミリーカーとしての商品力は高いです。
■ホンダ シャトル/5ナンバーサイズで実用性が高い地味ワゴン
■ホンダシャトル/2021年1~2月の平均登録台数:1231台
シャトルは5ナンバーサイズに収まる唯一のワゴンです。全長は4440mmと短いですが、荷室は広いです。プラットフォームなどの基本部分は先代フィットと共通化しながら、荷室長は約300mm伸ばされました。
燃料タンクを前席の下に搭載するので、荷室の床は低く、後席を畳むとさらに大容量の空間に変更できます。シャトルの車内はコンパクトワゴンとしては広いですが、全高も1545mmと高く、外観はズングリとした印象です。ワゴンらしい外観の伸びやかさは乏しいです。
またホンダには、コンパクトミニバンのフリードや2列シートのフリードプラスがあります。シャトルは発売から6年近くを経過したこともあり、2021年の1か月平均登録台数は、1231台に留まりました。
そのために地味な存在で自動車媒体にもあまり取り挙げられていませんが、運転のしやすさまで含めたワゴンの実用性は、今でもNO.1です。
■トヨタ パッソ/軽より安い!? コンパクトカーのなかでは買い得さが目立つ
■トヨタ パッソ:2021年1~2月の平均登録台数:2736台
コンパクトカーは人気のカテゴリーで、新車として売られる小型/普通乗用車の約40%を占めます。そのために自動車媒体も積極的に扱いますが、中心車種はヤリス/ノート/フィットです。パッソはほとんど取り上げられません。
パッソの標準グレードのボディサイズは、全長が3650mm、全幅も1665mmと小さいです。最小回転半径は4.6mなので、小回り性能は軽自動車並みに優れています。前後左右ともに視界も良く、縦列駐車や車庫入れを安心して簡単に行えます。
また全高を立体駐車場が使いやすい1550mm以下に抑えながら、後席は意外に快適です。頭上と足元に相応の余裕があり、大人4名で乗車しても窮屈ではありません。
価格も割安で、Xは126万5000円です。軽自動車のタントXが149万500円なので、パッソはコンパクトカーの中でも特に安いです。しかし、走行性能、乗り心地、質感に不満が伴うこともあり、自動車媒体にはなかなか掲載してもらえませんが、日常的な買い物などには使いやすいです。
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