自動車メーカーは若者のクルマ離れから逃げている
また、新成人が欲しいクルマ1位は、「トヨタ・アクア」だった。扱いやすいサイズ感と燃費性能が認められた、というところであろう。2位・3位をみても、やはり「大きすぎないサイズ感」というのは、多くの若者が求めているところのようだ。
新型車といえば、SUVが圧倒的に多い現代の自動車業界であるが、多くの若者がそうしたクルマを求めてはおらず、「多額の出費をともなってまで、若者が欲しいと思うクルマが少ない(もしくは、ない)」という状態であるのかもしれない。調査では41.9%の新成人が、「メーカーにもっと若者向けの車を作ってほしい」とも答えている。
2021年に入り、新型GR 86やBRZ、さらには新型フェアレディZなど、待望の国産スポーツカーが徐々に動き始めた。クルマ好きにとっては大変喜ばしいことではあるが、おじさんたちばかり喜ばせていると、「クルマを楽しむ」という文化は、残念ながら廃れていってしまう。
安全性能の追及や環境への対応など、現代のクルマには求められるものが多くなっているが、そのなかで現代の若者が楽しめるクルマのかたちも、きっとあるはず。クルマ業界を盛り上げられるよう、筆者も微力ながら必死に考えていきたいと思う。
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