世界的に新車の大型化が進行している。ことに小型乗用車として親しまれてきた車種が、格上の上級車のような車体寸法を持つに至っている。
こうした傾向を私が強く意識しだしたのは2000年になってからで、ことに2005年の3代目アウディA4の試乗では、まさしく格上のA6ではないかと思うほど大柄に、また室内も一層上質になったと感じた。A6を思わせたのは、A6からアウディ車の特徴としたシングルフレームグリルをA4でも採り入れたこともある。
クルマに近づいてみて、ことに大きく感じさせたのは車体幅であり、3代目A4は1.8mを超えた。日本の5ナンバー枠の車体幅が1.7m未満なので、10cm以上幅広いことになる。
文/御堀直嗣
写真/Volkswagen、daimler、編集部、BMW、Citroen、池之平昌信
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