■安全装備&運転支援機能比較
総合的にはタフトが最も充実している。歩行者にも対応した衝突被害軽減ブレーキに加えて、誤発進抑制機能は、前後両方向ともにエンジン出力だけでなくブレーキの制御も行う。
売れ筋のタフトGとGターボには、アダプティブドライビングビームも採用した。ハイビーム走行時に対向車などを検知すると、ヘッドランプに装着された複数のLEDのいくつかを消灯して、相手方の眩惑を抑える。
車間距離を自動制御できるクルーズコントロール、車線の中央を走るように支援する機能も、GとGターボに設定した。対するハスラーの運転支援機能は、ターボ車のみの設定だ。ジムニーは運転支援機能を採用していない。
*評価:1位:タフト、2位:ハスラー、3位:ジムニー
■グレード構成と価格の割安度比較
タフトのグレードはベーシックなX、中級のG、上級のGターボだ。その特徴は、価格が最も安い135万3000円のXにも、ガラスサンルーフのスカイフィールトップ、LEDヘッドランプ、電動パーキングブレーキを標準装着したこと。スカイフィールトップに魅力を感じるユーザーにとっては買い得だ。
装備が充実する半面、前述の通りシートアレンジはシンプルだ。買い得グレードはG(148万5000円/2WD)になる。アダプティブドライビングビームも標準装着され、機能を充実させながら価格は割安に抑えた。
ハスラーはタフトに比べて装備の充実度は下がるが、マイルドハイブリッドで燃費が優れ、シートアレンジも多彩だ。買い得グレードはハイブリッドX(151万8000円/2WD)になる。
ジムニーは、タフトやハスラーと違って、プラットフォームや4WDを独自に開発している。そのために価格も高い。推奨グレードは充実装備のXC(187万5500円/4速AT)になる。
*評価:1位:ハスラー、2位:タフト、3位:ジムニー
■人気軽SUV3台の総合評価は?
ハスラーは、居住性、荷室の使い勝手、4WDまで、さまざまな機能を幅広く充実させた。
その点でタフトは、エンジンや荷室の機能をシンプルに抑えた代わりに、スカイフィールトップなどの装備を豊富に標準装着する。
ダイハツにはムーヴやタフトに加えて、ムーヴキャンバス、キャストスタイル、ウェイクという具合に背の高い軽自動車が多い。後席にスライド機能を装着した車種も豊富に選べるから、タフトは後席の機能を割り切って個性的な装備に重点を置いた。
そしてジムニーは悪路走破力を徹底的に高めたから、タフトやハスラーのようなファミリー向けの実用性を高めた車種とは異なる。悪路を走る機会の多いユーザーに適する。
*評価:1位:ハスラー、2位:タフト、3位:ジムニー
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