今はなき「マツダのミニバン」や「いすゞの乗用車」… 昔はあった“名コンビ”5選

日本車×V10以上の多気筒エンジン

2代目センチュリー(販売期間:1997年~2017年/全長5270×全幅1890×全高1475mm/V12エンジン搭載)
2代目センチュリー(販売期間:1997年~2017年/全長5270×全幅1890×全高1475mm/V12エンジン搭載)

 日本車のV8エンジン搭載車は、現在もトヨタと海外向けも含めれば日産で継続されているが、V10以上の気筒数を持つエンジンとなると、V10はレクサスLFA、V12は先代センチュリーだけで、現在は絶版となっている。

 現代の技術なら5L級のV10やV12 NAエンジンの性能は、3L級の6気筒ターボで充分得られるだけに、サイズや重量という不利もあるV10以上のエンジンのメリットは客観的にはなく、主にサウンドや太いトルクといったフィーリングに限られるというのが率直なところだ。

 しかし、V10以上のエンジンはあればメーカーにとってシンボルのような面があるのも事実だけに、もしLFA IIがあるならエンジンはV10のままであれば喜ぶファンも多いのではないだろうか。

かつてはレガシィにも搭載! スバル×ボクサー6

スバル 4代目レガシィB4(販売期間:2003年~2009年/全長4635×全幅1730×全高1425mm)
スバル 4代目レガシィB4(販売期間:2003年~2009年/全長4635×全幅1730×全高1425mm)

 現在自動車用水平対向エンジンを作っているのはポルシェとスバルしかなく、スバルもフラッグシップとなる水平対向6気筒を初代アルオシーネのER27型、アルシオーネSVXのEG33型、3代目~5代目までのアウトバックを含むレガシィなどに搭載されたEZ型で持っていた。

 スバルの水平対向6気筒はER27型こそ完成度が低かったが、EG33型以降は水平対向6気筒らしい個性的かつスムースなフィーリングや豪快なサウンドという魅力を備えていた。

 特にレガシィに搭載されたEZ30型(3L)は、ATとの組み合わせだとそれほどではなかったが、4代目レガシィにあった6速MTとの組み合わせだとエンジンの魅力が別物のように際立ち、4代目レガシィの水平対向6気筒+MTの組み合わせだけは中古車価格も高値安定となっている。

 スバルの水平対向6気筒も他社の6気筒エンジン同様に、4気筒ターボに役割を引き継いでいる。スバルの水平対向6気筒の復活も絶望的なだけに、今持っている人には大切に乗ってほしい。

実は一時的に消滅中!! スバル×MT車

2019年12月に生産終了したWRX STI(販売期間:2014年~2019年/全長4595×全幅1795×全高1475mm)
2019年12月に生産終了したWRX STI(販売期間:2014年~2019年/全長4595×全幅1795×全高1475mm)

 スバルはマツダに共通するところが多い日本ではマニアックな面もあるメーカーだけに、日本メーカーではMT比率も高かった。

 しかし、現行インプレッサにMTがなくなって以来、フォレスターもATのみ、WRX STIの絶版、初代BRZの一時的な絶版により、現在スバルのラインナップには自社製のMT車がないという異常事態になっている。

 このことは6速MTがある新型BRZが、今夏に登場すれば解除されるが、それでもMTの設定が新型BRZのみというのはスバルの社風を考えると寂しい。

 やがては次期WRX STIにもMTが設定されると思うが、基幹技術となっているアイサイトとのマッチングなどの問題などもあるにせよ、スポーツモデル以外のMTも少数でいいから設定して欲しいところだ。

【画像ギャラリー】2019年に惜しまれつつ生産終了したWRX STIの限定車 EJ20 Final Editionをみる

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