■取材後記
村上さんの若い頃の記憶を呼び起こしてくれた「ユーノスロードスター Vスペシャル」。当時所有していたMG-Aよりも快適で故障もなく、実用的。
それでいてライトウェイトスポーツカーらしい軽快な走りと、オープンエアの楽しさも存分に享受できる……。NA型ロードスターでなければ味わえないフィーリング、そして世界観はデビューから30年経った現在も色褪せることはありません。
村上さんのユーノスロードスターはコレクターカーではなく、あくまでも日常の足としての役割も兼ねたクルマ。28年間、1人のオーナーの元で、丁寧に扱われてきたクルマならではの「適度なヤレ感」が実に魅力的に映りました。
村上さんのご自宅にお招きいただき、長年愛用しているレコードプレーヤーやレコード盤も拝見しましたが、「丁寧に扱いつつも、適度なヤレ感」に、クルマに対する愛情と同じものを感じたのはいうまでもありません。
村上さんにとってもっとも長い付き合いとなったユーノスロードスター Vスペシャル。1台のクルマと長く付き合うコツは、「丁寧に扱いつつも、過度に猫かわいがりしない」ことかもしれません。
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