■いざ試乗! 重量級だからキビしいかと思いきや…?
長い前置きになった。では試乗といきましょう。
車検証の重量で2800kg(もちろん改造車検取得ずみ。重量は実車を計測)あるため182馬力の駆動用モーターじゃ厳しいかと思いきや、意外や意外! 最大トルク450Nm(46.1kgm)もある177馬力の基準車ディーゼルエンジンにまったく負けていない感じ。
むしろモーターは負荷をかけても音や振動など高まらない。軽々と&ポーカーフェイスで加速していく。
試作車とあり、少しばかり燃料電池関係や駆動系の音が聞こえるものの、量産車となればすべて消せるハズ。この手のクルマとして考えたら飛び抜けて静か。
変速ショックのない滑らかな走りも印象的である。
というか、私は今までこんな滑らかに走るラージクラスのミニバンに乗ったことがないため、最初から驚いてしまっています。
運転しているとジェントルな気持ちになってくるから面白い。
リアシート、というかパーティションで仕切られたキャビンにも乗ってみた。
上下方向の入力こそ試作車とあってベンツのSクラスなどと勝負できるレベルじゃないものの、加減速の滑らかさが印象的。
仕上げていけば文字どおりリムジンのようなクルマになると思う。大企業の社用車や、地方自治体の公用車などに導入すれば平時は通常業務に、災害時は移動可能な電源供給車になります。
燃料電池車の未来が見えてきた!
●グランエースFCV主要諸元 ※試作車のため一部推定
・全長×全幅×全高=5300×1970×1990mm
・WB=3210mm
・FCスタック最高出力=174ps
・モーター最高出力=182ps/6940rpm
・モーター最大トルク=30.6kgm/0~3267rpm
・サスペンション=前ストラット 後トレーリングリンク
・車両重量=2800kg
・乗車定員=5名
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