白いグランエースFCV現る! 世界にたった1台の実験車両に緊急試乗!

■いざ試乗! 重量級だからキビしいかと思いきや…?

 長い前置きになった。では試乗といきましょう。

 車検証の重量で2800kg(もちろん改造車検取得ずみ。重量は実車を計測)あるため182馬力の駆動用モーターじゃ厳しいかと思いきや、意外や意外! 最大トルク450Nm(46.1kgm)もある177馬力の基準車ディーゼルエンジンにまったく負けていない感じ。

 むしろモーターは負荷をかけても音や振動など高まらない。軽々と&ポーカーフェイスで加速していく。

室内はグランエース以上に超豪華! 足元もヘッドクリアランスもゆとりあふれる室内。ボタンひとつでガラスがシェードされ、外からまったく見えなくなり、完全なプライベート空間を堪能できる
室内はグランエース以上に超豪華! 足元もヘッドクリアランスもゆとりあふれる室内。ボタンひとつでガラスがシェードされ、外からまったく見えなくなり、完全なプライベート空間を堪能できる

 試作車とあり、少しばかり燃料電池関係や駆動系の音が聞こえるものの、量産車となればすべて消せるハズ。この手のクルマとして考えたら飛び抜けて静か。

 変速ショックのない滑らかな走りも印象的である。

 というか、私は今までこんな滑らかに走るラージクラスのミニバンに乗ったことがないため、最初から驚いてしまっています。

 運転しているとジェントルな気持ちになってくるから面白い。

 リアシート、というかパーティションで仕切られたキャビンにも乗ってみた。

コックピットはリアのキャビンとしっかり区切られ、運転に徹するようリクライニングも制限される
コックピットはリアのキャビンとしっかり区切られ、運転に徹するようリクライニングも制限される
キャビンは3人乗りとなっていてテーブルやモニターが設置される。Wi-Fiの接続も問題なく、走りながらのオンライン会議が可能
キャビンは3人乗りとなっていてテーブルやモニターが設置される。Wi-Fiの接続も問題なく、走りながらのオンライン会議が可能

 上下方向の入力こそ試作車とあってベンツのSクラスなどと勝負できるレベルじゃないものの、加減速の滑らかさが印象的。

 仕上げていけば文字どおりリムジンのようなクルマになると思う。大企業の社用車や、地方自治体の公用車などに導入すれば平時は通常業務に、災害時は移動可能な電源供給車になります。

 燃料電池車の未来が見えてきた!

●グランエースFCV主要諸元 ※試作車のため一部推定
・全長×全幅×全高=5300×1970×1990mm
・WB=3210mm
・FCスタック最高出力=174ps
・モーター最高出力=182ps/6940rpm
・モーター最大トルク=30.6kgm/0~3267rpm
・サスペンション=前ストラット 後トレーリングリンク
・車両重量=2800kg
・乗車定員=5名

【画像ギャラリー】トヨタが指差す燃料電池自動車の未来! グランエースFCVをギャラリーでチェック!

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

新型プレリュード仮想カタログほか、スポーツカー好き大歓喜情報満載!ベストカー12月10日号発売中!!

新型プレリュード仮想カタログほか、スポーツカー好き大歓喜情報満載!ベストカー12月10日号発売中!!

 ベストカーWebをご覧の皆さま、ちわっす! 愛車がどれだけ部品を交換してもグズり続けて悲しみの編集…