アルファード以外にもある!! 残価設定ローンで買うのがお得なクルマは?

■メーカーの戦略や海外での中古車人気など残価設定のカラクリも複雑化している

 ミニバンに関しては日産セレナを見ていると、約46%という残価率の目安は“戦略的なプラン”という印象が強いので、残価設定ローンを組むメリットは大きいだろう。

 もちろんアルファードは改めて論じるまでもなく、残価設定ローンを利用しての購入は買い得感が高い(完済したほうがいいかもしれない)。アルファードでは、設定される残価相当額以上のリセールバリューとなるのは、ほぼ間違いないと販売現場では説明しており、売却時にいかに残価相当額以上に高い価値をつけるかが腕の見せ所となっている。

 軽自動車では、やはり日産の戦略的な動きを感じるので、残価設定ローンに限って言えば、日産の軽自動車が狙い目のようにも見えるが、全般的にリセールバリューが高いので残価率にそれほどこだわる必要はないかもしれない。

日産は戦略として残価設定率を高めに設定している。e-Powerで高めの車両価格設定でも残価率が高ければ月々の支払い額は抑えられるという事だろうか
日産は戦略として残価設定率を高めに設定している。e-Powerで高めの車両価格設定でも残価率が高ければ月々の支払い額は抑えられるという事だろうか

 今回示した3つのカテゴリー以外でも、海外バイヤーの間で人気が高まれば、たちまち中古車相場が上昇し、査定価格もアップする。ただ、ボディカラーや装着オプションにこだわる傾向もあるので、なかなかその傾向は読み取ることはできない。

■さまざまざまな支払方法を比較しながら、どれがご自身にとって妥当かじっくり検討を

 ちなみに、「ローンを使わず現金一括払いで長く乗り続けたい」という人は、SUVもしくは軽自動車がお薦め。RAV4、CR-Vクラスは、特に世界的に販売ボリュームゾーンとなっている。

 そのなかで日本国内において、「査定額はつかないだろう」と思われた、低年式(古い)で過走行、内外装の状態悪く大幅減点となるモデルでも、数十万円の査定額がついたといった話はよく聞く話。

 軽自動車も15年落ちぐらいで走行距離10万㎞ぐらいの中古車が、大手中古車検索サイトには結構いい販売価格でたくさん掲載されている。

 なお、残価設定ローンで気をつけたいのは、残価率がよく支払い最終回に据え置く額が多いほど、月々の支払い負担は軽くなるのだが、支払いを進めても、いつまでも多額の残債を抱え込むこととなることだ。

 セールスマンの話を聞くと、「頭金や支払い回数の調整などをしながら、月々の支払いは多少きつめにするのが理想的」という話がある一方で、「フルローンの利用が賢い選択」と説明するセールスマンもいるので、まずはセールスマンと相談し、自分の支払いスタイルを確立してもらいたい。

電動化や安全機能の充実等で、クルマの高額化による車離れ防止策なのかクルマの買い方が多種多様となっている。どの買い方が一番自身に適当なのかよく検討して決めて欲しい<br>
電動化や安全機能の充実等で、クルマの高額化による車離れ防止策なのかクルマの買い方が多種多様となっている。どの買い方が一番自身に適当なのかよく検討して決めて欲しい

 その意味ではホンダのように通常ローンでも、残価設定ローン並みに低金利ならば、通常ローンで支払いを続け、頃合いを見て支払い途中で、下取り査定にて残債整理を行い新車へ乗り換えるという方法も有効かもしれない。

 重ね重ねの話とはなるが、まずは購入希望車種のリセールバリューなども含め、商談の際にはセールスマンと、支払いプランについてもよく相談をしてもらいたい。

【画像ギャラリー】日本の売れ筋、軽にミニバン、SUV!! 残設ローンは本当にお得か?

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