アルファード以外にもある!! 残価設定ローンで買うのがお得なクルマは?


■最近の残価設定率は「安全志向」。ただ買替の際に思わぬ恩恵を受ける場合も

 全般的に見ると、「言っているほど残価率のよくないモデルが目立つ」と感じる人が大半だろう。現状での残価設定ローンにおける残価率は、かなり安全マージンを取ったものとなっており、そして“残価設定ローンは完済してはいけない”が販売現場での合言葉となっているのである。

 どういうことか? というと、例えばミニバンではサンプルで示したなかでヴォクシーやシエンタは試算値では30%を割り込んでいる。ミニバンは現役子育て世代が乗っていることが多く、過走行や内外装の傷や汚れが多くなりやすいリスクをはらんでいる。

子育て世代に人気のSクラスミニバン「シエンタ」の残価設定率は25%程度と低め。子育てによる使用状況に影響されるためと考えられるが、その分査定額との差額が大きめになるケースもあるようだ

 そのため設定する残価率は低めにしておきながら、支払途中でタイミングを見計らって下取り査定額で残債整理をしようとすれば、クルマの状態が問題なければ、設定残価率以上の査定額がつくケースが多いのである。

 これはミニバンだけでなく、SUVや軽自動車でも傾向は同じ。

 N-BOXもリセールバリューは、軽自動車のなかでもピカイチとされているが、試算するとN-WGNやN-ONEと大差のない残価率の目安となる。N-BOXも最終回まで完済せず、支払い途中で“売り抜ける”と、そのリセールバリューの恩恵を授かるケースが多いのである。

 試算してみると、改めてSUVの勢いを感じてしまう。ライズやキックスあたりでも5年後で35%や38%が残価率の目安となっている。ただ日産は全般的に残価率を見ると“盛り気味”のような印象を受けるので、支払い途中で残債処理しても旨味は少ないかもしれない。

 ランドクルーザープラドで約40%、エクストレイルで約41%、そしてCR-Vで約35%というのは、日本での売れゆきや存在感でいけば、「なぜこんなに高いの?」と思う人もいるかもしれないが、これらのモデルのリセールバリューを支えているのは、海外への中古車輸出需要といっていいだろう。

国内ではパッとしないホンダ「CR-V」もグローバルで見ればホンダのドル箱車。中古車での海外輸出を前提とした需要が見込めるため、日本の人気に関わらず35%の残価設定が可能。奥が深い世界だ

 SUVは総じてリセールバリューが高く、それが残価率にも反映されており、買い得感は高い。

 RAV4は国内でも人気が高いが、国内販売台数の少ないCR-Vは海外ではRAV4の「販売上でもライバル」となり、世界市場においてはホンダの“ドル箱”モデルとなっているので、海外バイヤーの間では人気が高い。大穴的狙い目車ともいえるだろう。

■メーカーの戦略や海外での中古車人気など残価設定のカラクリも複雑化している

 ミニバンに関しては日産セレナを見ていると、約46%という残価率の目安は“戦略的なプラン”という印象が強いので、残価設定ローンを組むメリットは大きいだろう。

 もちろんアルファードは改めて論じるまでもなく、残価設定ローンを利用しての購入は買い得感が高い(完済したほうがいいかもしれない)。アルファードでは、設定される残価相当額以上のリセールバリューとなるのは、ほぼ間違いないと販売現場では説明しており、売却時にいかに残価相当額以上に高い価値をつけるかが腕の見せ所となっている。

 軽自動車では、やはり日産の戦略的な動きを感じるので、残価設定ローンに限って言えば、日産の軽自動車が狙い目のようにも見えるが、全般的にリセールバリューが高いので残価率にそれほどこだわる必要はないかもしれない。

日産は戦略として残価設定率を高めに設定している。e-Powerで高めの車両価格設定でも残価率が高ければ月々の支払い額は抑えられるという事だろうか

 今回示した3つのカテゴリー以外でも、海外バイヤーの間で人気が高まれば、たちまち中古車相場が上昇し、査定価格もアップする。ただ、ボディカラーや装着オプションにこだわる傾向もあるので、なかなかその傾向は読み取ることはできない。

次ページは : ■さまざまざまな支払方法を比較しながら、どれがご自身にとって妥当かじっくり検討を

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