■自動車アセスメントとは
自ら掲げた「総合安全」を実現したスバル車のなかでも最新モデルである現行型レヴォーグは、国土交通省と独立行政法人 自動車事故対策機構(以下NASVA)が実施する「自動車アセスメント」の2020年度の自動車安全性能評価で、最高点を獲得し「ファイブスター大賞」に輝いた。
これで、レヴォーグが最も安全なクルマということになったのだ。
自動車アセスメントというのは、クルマなどの安全性能の評価試験を行うことにより、ユーザーがより安全なクルマを選びやすくすると同時にクルマを作るメーカーに、より安全なクルマの開発を促進するための事業のこと。
それを行うのがNASVAで、市販されているクルマを対象に、衝突時の乗員の被害軽減性能、予防安全などの比較テストを行い、その結果を公表しているのだ。
評価実験は、予防安全性能評価として、衝突被害軽減ブレーキをはじめ、ペダル踏み間違い時加速抑制装置、車線逸脱抑制装置などの7項目を100点満点でテストする。
また衝突安全性能評価では、実際の事故を想定したフルラップ前面衝突試験や側面衝突試験、歩行者頭部保護性能試験など10項目について82点満点でテストするのだ。さらに、8点満点(先進型、基本型2点)の事故緊急通報装置のテストも行い、合計190点で評価する。
■「ファイブスター大賞」は安全性能のカーオブザイヤー
2020年度に評価を行ったクルマは乗用車6車種、軽自動車4車種の合計10車種。
そのうち、衝突安全性能評価そして予防安全性能評価において、最高ランクのAランクを獲得し、事故自動緊急通報装置を搭載したファイブスター賞にトヨタハリアー、トヨタヤリス、トヨタヤリスクロス、ホンダフィット、日産デイズ/デイズハイウェイスターが輝き、さらにそのなかで最も好成績だったスバルレヴォーグがファイブスター大賞となったのだ。
最も点数の高かったレヴォーグは190点中186.91点。第2位のハリアーは190点中177.68点でわずか9.23点差だった。両車ともに予防安全性能評価は82点満点、さらに事故自動緊急通報装置は先進型で8点満点だった。
差がついたのは衝突安全性能評価で、レヴォーグは10項目すべてレベル5を獲得しているのに対して、ハリアーは車両後方からの追突を想定した後面衝突保護(運転席)、後面衝突保護(助手席)、歩行者保護(頭部)そしてシートベルト着用警報の4項目でレベル4となってしまったことで点差が付いてしまった。
この自動車安全性能の評価結果を見ると、同じコンパクトカーや軽自動車でも点数に差があることに気づく。見た目や走行性能という要素も大事であるが、大事な人を乗せるクルマだと考えると、少しでも安全性能の高いクルマを選ぼうという思いが高まるきっかけとなってほしい。
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