R34スカイラインGT-R「ベイサイドブルー」
第二世代のスカイラインGT-Rにおいて、R33とR34共通のものとしては「ミッドナイトパープル」(R34では初期モデルで2回に渡り台数と期間の限定)、R34では後期Mスペック専用でシャンパンゴールド的な「シリカブレス」、1000台の最終限定車のMスペックニュルとVスペックIIニュル専用の「ミレニアムシェイド」(グリーン掛かったシルバー)と、印象的なボディカラーは多いが、ここではR34の「ベイサイドブルー」を紹介したい。
ベイサイドブルーは、第二世代のスカイラインGT-Rでは、1996年のル・マン24時間レース参戦を記念したR33の期間限定車「LMリミテッド」の専用色だったチャンピオンブルーに続くブルーである。
R34スカイラインGT-Rのイメージカラーでもあったが、特にVスペックは前後のディフューザーなどにより日本車ではボディ下面でダウンフォースを発生させた先駆けで、「人に翼を」というキャッチコピーにも何となくつながるところもあるボディカラーだった。
なお、現行型R35 GT-Rには2020年モデルからベイサイドブルーをオマージュした「ワンガンブルー」も加わっている。
ホンダ・タイプR「チャンピオンシップホワイト」
1992年に登場した初代NSX-Rのイメージカラーだったのがチャンピオンシップホワイト。ホンダF1第一期で1965年のメキシコGPでホンダの初優勝を遂げたRA272のアイボリーホワイトに由来する。
当時のF1はロータスのブリティッシュグリーン、フェラーリのイタリアンレッド、フレンチブルー、ドイツのシルバーといったナショナルカラーに塗られていた。
このとき日本はナショナルカラーがなく、本田宗一郎氏が推したゴールドは南アフリカ共和国が使っておりNG、日の丸をイメージした赤と白もダメで、アイボリーホワイト+日の丸に落ち着いたといわれている。
チャンピオンシップホワイトは初代NSX-Rのあとも、初代インテグラタイプRから早期完売となった現行シビックタイプRまですべてのタイプRのイメージカラーに使われ、タイプRは赤いホンダのエンブレムが付くのも伝統になっている。
初代インプレッサWRX STi「ソニックブルー」
スバルのイメージカラーがブルーなのは、スバルの前身が中島飛行機だったことにちなみ青い空のブルーに由来しているという説もある。
そのためWRC(世界ラリー選手権)に1993年から参戦し、大活躍した初代インプレッサもブルーで、1995年にはカタログモデルのインプレッサとは異なる「スポーツブルー」と呼ばれるWRCを走るインプレッサと同じブルーに塗られ、スポンサーだった555カラーにラッピングされた限定車も設定された。
WRCに参戦する初代インプレッサは、WRカー規定となった1997年から同じブルーでも明るいソニックブルーとなり、市販車ではそれぞれ1998年に400台限定だったあの22Bと、1000台限定か期間限定で設定された特別仕様車のWRX Limited3モデルが採用した。
その後2000年登場のインプレッサでは「WRブルーマイカ」が、WRX以外のモデルにも設定され、以来スバルのイメージカラーに根付き、2014年登場でインプレッサから完全に独立した4ドアセダンのWRX STIとWRX S4ではWRブルーパールとなった。
現在もWRブルーパールはレヴォーグ、インプレッサスポーツSTI(次期BRZにも確実に)に設定されており、足りないのはスバルのWRC復帰だけだ。
コメント
コメントの使い方