【番外コラム】自動車評論家に聞いてみたい! なぜクルマの評価は時間が経つと変わるのか?
時が経つとともにクルマの評価が変わるのは、これは自然の摂理として致し方のないことでしょう。それは時間の経過とともに「そのクルマとの比較対象車(ライバル車)」が増えてくるから。
例えば、一世を風靡した大女優が、若い新人の登場で世代交代を強いられる。よくある光景ですが、時の流れには誰も逆らえません。
クルマの評価も、これとまったく同じじゃないですかね。
時々、飛び抜けて「高評価寿命」の長いクルマが出てくることがありますが、これはデザインやメカニズムなどに圧倒的なアドバンテージがある場合に限られます。
例えばトヨタプリウスは1997年の初代デビュー以来、20年近く燃費性能でライバルを寄せつけませんでした。
また、ポルシェ911やミニなどは、そのデザイン自体がすでにアイコンで、この手のクルマは時間が経っても評価が下がりにくいですよね。
ただ競争の激しい現在、こういう例は本当にマレ。通常は4年も経つとどんな話題のクルマでもライバルに埋もれちゃうのが常。
進化したライバル車が次々登場することで、そのクルマの評価は“地盤沈下”。時の経過とともに評価が下がるのもムリないですね。
(TEXT/鈴木直也)
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