■下手すりゃ出費ウン十万!!? やればできる! ワイパー交換術
ある晴れの日、ふと愛車のワイパーを点検したらゴムの亀裂や、切れてプラーンと下がっている、といった、ワイパーラバーとしてのお役目を終えたゴムを見る日があるかもしれません。そんな時は、せっかくなので自らワイパー交換にトライしてみてはいかがでしょう?
一見簡単そうに見えるワイパー交換。これにもやり方があり、失敗するとウン十万円の出費が出てしまう可能性もあります。ですがポイントさえわかれば、なんてことはありません。そこで元整備士の編集部・アカザワが手順をレクチャー!
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●まずワイパーを立ててワイパーアームとブレードの接続ロックを解除する。ブレードの中央に爪があるので、それを起こすと接続が切れる。この時、爪が起きにくい場合は細いマイナスドライバーを使って軽く爪を持ち上げてやるとスムーズに外すことができるぞ。ちなみにこの写真を撮った時は、編集部にあった先の細いラジオペンチを使って起こしている。
●ロックを解除したらブレードをアームから外す。ワイパーアームの先端は、下の写真に映るとおりU字状になっているので、角度を変えて引くとスッと抜ける。抜けない時は無理に引っ張ったりせず、ブレードの角度を変えてみて、スンナリと抜けるところを探すこと。
●これがワイパーが外れた状態。この後ブレードからゴムを外してゴムのみ交換、もしくは撥水ワイパーにする場合はブレードごと新品に交換することとなる。この時、ワイパーアームは外したらゆっくりと慎重にアームをウィンドウへ寝かせる。ここで慎重にやるかやらないかで、後にウン十万の出費が出るか否かの分かれ道となる。
●ブレードを外し作業する時は必ずアームとウィンドウの間にタオルなどをかませること。ここがポイントで、万が一タオルを敷かずウィンドウにアームが倒れると、アームのテンションでガラスを割る恐れがあるからだ。新品が用意できたら、あとは逆の手順で組み付けていくのみ!
【番外コラム】雨の日メンテ小話……ボディに残った水滴は放置ダメ! 絶対!!! なぜ??
愛車を屋根付きじゃない青空駐車をしているところに雨が降り、カラッと晴れたらそのままクルマを放置しているという方も多いのではないでしょうか。
パッと見、雨水でボディの汚れも流れ落ちているから、いい洗車代わりだハハハ~と思い、そのまま快晴の青空の下、直射日光に当てて自然乾燥……なんてやっていると、大事な愛車の「お肌」が大変な病気にかかってしまうかも……。
つまり何が起きるかというと、これをやるとボディに染みができてしまうのです。よく水染みと呼ばれたりするもので、原因はイオンデポジットなども考えられますが、最大の原因は「雨水で濡れたボディに直射日光を当て続けた」ことなのです。
原理はとても簡単で、ボディ表面に雨水や水道水などの水滴がボディから流れ落ちず残っていると、水滴自体がレンズの役割を果たし、直射日光などの光を一点に集めてしまいます。
そうすることで光はボディ表面、つまり塗装膜などを焼いてしまいます。よく小学校の実験で虫眼鏡を使って黒い折り紙を焼いた人も多いと思いますが、アレと原理は基本同じです。
では水染み最大の原因がわかったところでこれからどうすればいいか……ズバリ「雨上がりは洗車して水滴を拭き取ろう」です。こうすることで塗装面をスポットで焼くといった現象からは解放されます。
ちなみに、よく洗車機に入れてクルマを洗った後、拭かずにそのまま出ていく人もいますが、あれはあれで似た現象が起きやすいです。
(TEXT/編集部)
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