2021年4月、ホンダは、2040年までにすべての四輪車をEV(電気自動車)とFCV(燃料電池車)にする計画を発表した。つまり、19年後にはハイブリッドすら廃止し、ガソリンエンジンの生産から完全に撤退することになる。
ホンダと言えば、世界の自動車メーカーの中でも3本の指に入る“エンジン屋”といっても過言ではない。他の2社といえば「フェラーリ」とBMWの「M社」だろう。この3社は、高回転高出力型エンジンの開発において、他社を圧倒する技術と経験、そして情熱を持ってきた。
そんな“エンジン屋のホンダ”がエンジンの生産をやめるというのだから、一つの時代の終わりを感じずにはいられない。
本稿では、これまでに13台のフェラーリを乗り継いできた筆者(清水草一)が、思い出深いホンダエンジンについて、あくまでもフェラーリとの比較目線から、独断で評価をしていく。
文/清水草一 写真/本田技研工業
【画像ギャラリー】ホンダの名エンジンをフェラーリ目線で評価する!
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