■JAFユーザーテスト「車内温度を最も早く下げる方法」のテスト結果は?
ここで、JAFが「夏の駐車時、車内温度を最も早く下げる方法は? JAFユーザーテスト」(引用:JAF)というテストを行っているので紹介しておきたい。
紺色の同じボディカラー、同じクルマのフィットを5台用意し、車内温度 が55℃になったタイミングで5つの項目のテスト開始。
温度計測には、計測器の温度センサーを運転席と助手席の中央、乗員の顔の高さに設置し、10分後まで経過時間ごとの温度変化を調べた。
1/ドア開閉
エアコン(冷房)は入れず、助手席の窓のみ開け、運転席ドアを5回開閉して車内の熱気を助手席に逃すようにし、温度変化を測定。
2/冷却スプレー
エアコン(冷房)は入れず、冷却スプレーをシートに10秒ほど吹きかけてドアを閉め、3分間の温度変化を測定。
3/エアコンを外気導入に
窓を開けずにオートエアコンの設定を外気導入にし、温度設定はLoにして10分間の温度変化を測定した。
4/エアコンを内気循環に
窓は開けず、オートエアコンを内気循環に設定し、温度設定はLoにし、10分間の温度変化を測定した。
5/エアコン+走行
開閉できるクルマの窓を全開にして、オートエアコンを外気導入、温度設定をLoにして走行。2分後に窓を閉め、エアコンを内気循環に設定し、3分間走行し、温度変化を測定。
さて、どの方法が最も車内温度を下げることができたのか、測定結果は見てみよう。エアコンを使わない「ドア開閉」は47.5℃、「冷却スプレー」は3分後に50.1℃に低下。
エアコンを使用した3パターンのうち最も温度が下がったのは「エアコンの内気循環」で10分後に27.5℃、「エアコンの外気導入」は10分後に29.5℃、「エアコン+走行」は5分後に55℃から半分近く28℃まで下がった。
今回のテスト結果では「エアコン+走行」が最も早く温度を下げることができた。窓を全開にしてエアコンを外気導入にして走行→車内の熱気を出す→窓を閉めて内気循環にして車内温度をエアコンで冷やす。これが最も効率的な方法ということがわかった。
エアコン+走行は短時間で温度を下げられるので、燃料消費や排ガスを抑えることができるので環境面でのメリットも大きいといえる。
コメント
コメントの使い方