■熱中症にならないようにするには
ドライブ中に熱中症にならないためには、水分補給と冷房を使うことだ。当たり前のようだが、燃費を気にして冷房をなるべく使わないようにするのは、気候変動が進んだ今では自殺行為だ。
もしオートエアコンの室温設定を高めにすることで燃費を伸ばそうとするようなら、それはあまり効果がないから止めておいたほうがいい。弱冷房として28℃くらいに設定していると、陽射しによっては結構暑い思いをすることになる。
熱中症になってしまったら、少々の燃費改善なんて意味がなくなってしまう。エアコンは最低温度にして風量で室温を調整するようにする(これだと冷房のロスが少ない)か、24~26℃程度でオートエアコンの恩恵を受けるべきだろう。
そして移動中も水分補給を小まめに行なうこと。トイレが近くなってしまうからと水分摂取を我慢するのも、熱中症を招きやすい。利尿作用によって脱水症状に陥る危険もあるので、緑茶やコーヒーなどは避け、ミネラルウォーターやスポーツドリンクなどを摂取したほうがいいだろう。
JAFでは熱中症の危険度を測定した熱中症指標計(写真中央)を用いてWBGT(※熱中症指数)を算出(グラフ参照)している(引用:JAF)。
※WBGT(熱中症指数)とは人体の熱収支に影響の大きい気温、湿度、輻射熱の3つを取り入れた指標で、乾球温度、湿球温度、黒球温度の値を使って計算する。暑さ指数ともいう。
これによると、エアコン停止からわずか15分で、熱中症指数が危険レベルに達したことがわかった。
乳幼児は体温調節機能が未発達で、高温下では短時間で体温が上昇し、死に至ることがある。
寝ているからという理由で、車内に子どもを残すのは大変危険なこと。もちろんペットも同様だ。命にかかわるので絶対に車中に残してはいけない。
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