荷台や車軸数が変幻自在! 超重量物を運ぶ世界のトレーラいろいろ【シリーズ 世界の特装車】

■背の高い積み荷に最適な低床タイプのローローダー

ドイツ・ショイエル社の「ユーロコンパクト」は、耐荷重性に優れる油圧ペンドルアクスルを備えたセミローローダー。トレーラの車軸は3~6軸で選択可能。さらにグースネック後方(荷台前方)に1~4軸のフロントドーリも装着可能。写真はフロントドーリ3軸+トレーラ5軸の8軸仕様だ
ドイツ・ショイエル社の「ユーロコンパクト」は、耐荷重性に優れる油圧ペンドルアクスルを備えたセミローローダー。トレーラの車軸は3~6軸で選択可能。さらにグースネック後方(荷台前方)に1~4軸のフロントドーリも装着可能。写真はフロントドーリ3軸+トレーラ5軸の8軸仕様だ

 ローローダー(LOW LOADER)は、グースネックとトレーラ車軸の間に低床荷台を備えるトレーラ。業界では単に「低床トレーラ」や「中落ちトレーラ」「ドロップデッキ」などと呼ばれている。

 低床荷台の長さが限られるため、前後に長い積み荷は不得手だが、背の高い積み荷には最適。

オランダ・ブロシュイス社の「SP-A」は自社製ダブルウィッシュボーン式独立サスペンションもしくは油圧ペンドルアクスルに小径タイヤを組み合わせる3軸ローローダー。写真はダンプボディ架装の古トラクタ+第5輪付3軸ドーリ+3軸ローローダーの3車連結編成だ
オランダ・ブロシュイス社の「SP-A」は自社製ダブルウィッシュボーン式独立サスペンションもしくは油圧ペンドルアクスルに小径タイヤを組み合わせる3軸ローローダー。写真はダンプボディ架装の古トラクタ+第5輪付3軸ドーリ+3軸ローローダーの3車連結編成だ

 大型建機を運ぶ際、積み降ろしは後方の導板(スロープ)を用いるタイプと、グースネックと低床荷台を分離して低床荷台前方から行なうフロントローディング式の2種類が存在。低床荷台に伸縮機構や延長フレーム装着が可能なモデルも存在する。

ルクセンブルク・フェイモンビル社の「メガMAX」は、グースネックと低床荷台を切り離し、低床荷台の前方から積み降ろしを行なうフロントローディング式のローローダー。写真の5軸仕様は油圧ペンドルアクスルに加えて低床荷台に伸縮機構も備えるタイプだ
ルクセンブルク・フェイモンビル社の「メガMAX」は、グースネックと低床荷台を切り離し、低床荷台の前方から積み降ろしを行なうフロントローディング式のローローダー。写真の5軸仕様は油圧ペンドルアクスルに加えて低床荷台に伸縮機構も備えるタイプだ

■組み合わせ運用が可能なモジュラー型コンビネーショントレーラ

ドイツ・ゴールドホファー社の「THP/SL」シリーズは2~8軸ボギー台車に荷台アタッチメントなどを組み合わせて運用するモジュラー型コンビネーショントレーラで、日本の重量物輸送シーンでも多数が活躍。写真は許容軸重45tの「THP/SL」による油井リグタワー運搬の様子。4軸セミトラクタ+ドローバー+15軸ボギー台車×2列の通称「サイド・バイ・サイド」である
ドイツ・ゴールドホファー社の「THP/SL」シリーズは2~8軸ボギー台車に荷台アタッチメントなどを組み合わせて運用するモジュラー型コンビネーショントレーラで、日本の重量物輸送シーンでも多数が活躍。写真は許容軸重45tの「THP/SL」による油井リグタワー運搬の様子。4軸セミトラクタ+ドローバー+15軸ボギー台車×2列の通称「サイド・バイ・サイド」である

 モジュラー型コンビネーショントレーラは、モジュラー化されたボギー台車、グースネック、低床荷台などの各種アタッチメントを、積み荷の形状や重量に合わせて組み合わせて運用するトレーラ。

 1軸あたり20~45tの耐荷重性を誇る油圧ペンドルアクスルは、優れた路面追従性に加え、車軸ステア機構や車高調整機能なども備えている。

ルクセンブルク・フェイモンビル社の「モジュールMAX」は最大積載量1000~2500tの超重量物運搬用モジュラー型コンビネーショントレーラ。4種類の許容軸重の2~6軸のボギー台車に、油圧式グースネック、ターンテーブル、拡幅式荷台、低床荷台などのアタッチメントを組み合わせる。写真はボルボFH16セミトラクタの重連で牽引する14軸仕様による超大型油圧ショベル輸送の様子
ルクセンブルク・フェイモンビル社の「モジュールMAX」は最大積載量1000~2500tの超重量物運搬用モジュラー型コンビネーショントレーラ。4種類の許容軸重の2~6軸のボギー台車に、油圧式グースネック、ターンテーブル、拡幅式荷台、低床荷台などのアタッチメントを組み合わせる。写真はボルボFH16セミトラクタの重連で牽引する14軸仕様による超大型油圧ショベル輸送の様子
ドイツ・ショイエル社の「インターコンビ」も超重量物運搬用のモジュラー型コンビネーショントレーラ。写真はカナダで撮影されたキャタピラー797鉱山ダンプ(250~300t)輸送の様子で、許容荷重45tのボギー台車の22軸編成。トラクタはウエスタンスター6500と思われ、後方にもプッシャートラクタがいる模様
ドイツ・ショイエル社の「インターコンビ」も超重量物運搬用のモジュラー型コンビネーショントレーラ。写真はカナダで撮影されたキャタピラー797鉱山ダンプ(250~300t)輸送の様子で、許容荷重45tのボギー台車の22軸編成。トラクタはウエスタンスター6500と思われ、後方にもプッシャートラクタがいる模様

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