■わくわくゲート
2015年に登場した現行ステップワゴンの大きな特徴の1つがわくわくゲートである。わくわくゲートは通常の跳ね上げて開けるバックドアに、おおよそ左側6:右側4でバックドアの左側が開く機能を加えたものだ。
わくわくゲートはバックドアを跳ね上げて開けられない狭いところでも荷物が出し入れできるほか、後ろから車内へのアクセスも可能で、バックドア左右の境目で後方視界が遮られることもないと、便利かつよく考えられた機能だと筆者個人は感じている。
しかし、わくわくゲートとしたことでバックドア周りが重量増に耐えられなかったものもあるのか、開けていたバックドアが突然閉まるというトラブルがあり、今年になって改善対策(リコールの1つ)が行われている。
また、改善対策とは無関係なのだろうが、昨年1月にはわくわくゲート非装着車も設定されており、わくわくゲートは「失敗ではないけど……」という印象で、次期ステップワゴンに採用されるかはちょっと気になるところだ。
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ユーザーやメーカーといった当事者はたまったものでないと思うが、ここまで挙げた「イマイチだったホンダの技術」は無責任を承知で書くと、チャレンジ精神なども加味すれば実に抽象的な言葉である「ホンダらしさ」の1つとも言えるのかもしれない。
それだけに失敗はなるべく少ない方がいいに決まっているにせよ、ホンダには今後も程度問題もあるが、「失敗を恐れず、新しいことに挑戦する」メーカーでいてほしい。
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