■彩速ナビ譲りの使える機能を搭載
全モデル共通の仕様として、同社の彩速ナビで好評の「ここです案内」を搭載する。
これは次に曲がるポイントや分岐点までの残距離を把握しやすくするために、画面右側に表示する機能。特に交差点に接近するほど、当初ブルーだった表示がオレンジに変化することで少ない視線移動で状況を把握しやすいのが特徴だ。
UIに関しても彩速ナビ譲りでフリックやピンチイン/アウトなど直感的に使いこなせる仕様となっているので始めてのカーナビユーザーにも安心して使えるはずだ。
ポータブルカーナビの場合、自車位置精度を向上させる車速パルスを取得することができないので精度面に不安を覚える場合もあるが、3軸ジャイロと加速度センサーを搭載する「3Dセンサー」の搭載、また従来までのGPSにプラスして準天頂衛星システム「みちびき」やロシアの衛星測位システムである「GLONASS(グロナス)」にも対応している。
■挑戦者としての存在感は十分
「ココデス」の発売はモデルによって異なるが、売れ筋と予想する「EZ-750」が最も早く、8月上旬から予定している。すでにAmazonなどのECサイトでも(予約)販売を開始している。
価格に関しても執筆時に調べたAmazonでの価格は
「EZ-950」……6万5780円(9月上旬発売予定)
「EZ-750」……4万9280円(8月上旬発売予定)
「EZ-550」……3万2780円(8月下旬発売予定)
と報道発表時の市場推定価格とほぼ近い。
コスパで考えれば、7V型の「EZ-750」が価格と機能のバランスに優れるが、冒頭に述べたようにポータブルカーナビで大画面を実現した「EZ-950」は実際の商品を見てから決めたほうがいいだろう。
ライバルの最上位モデルには渋滞回避に役立つ「VICS-WIDE」を搭載したモデルもあるが「ココデス」は未搭載。ただ大画面&地デジを打ち出すことで、オーディオ&ビジュアル系機能にも優れた使いやすいナビに仕上げている点から見ると実際にバッティングすることは少ないのではないか、とも考える。
CASE時代の自動車業界においてはテレマティクスを始めとした技術が重要視されているが、必ずしもすべての人が必要としているわけでは無い。複雑化するこれらのシステムではなく、もっと敷居の低い商品ニーズは必ずあるはず。
その意味でも今回の「ココデス」は市場でどのような評価を受けるのか、注目のモデルであることは間違いないだろう。
●ケンウッド「ココデス」(リンク先)
https://www.kenwood.com/jp/car/portable-navi/
コメント
コメントの使い方