■その他系
■パッカード
1899年に創業した高級車を手掛けるブランドで、当時はロールスロイスと肩を並べる存在と言われていた。しかし、パッカードもビッグ3の台頭、エンジンやボディといった部品調達でのアクシデントにより経営が傾き、スチュードベーカーとの合併後、パッカードのブランドは消滅した。
●スーパー8(1939年)…直列8気筒エンジンを搭載し、コンバーチブルなどもラインナップ。しかし、生産に時間がかかり古さも否めなかった。
■タッカー
タッカーコーポレーションは「理想のクルマを人々に提供する」という夢実現のため、プレストン・トマス・タッカーが1940年代に創業したメーカーである。しかし、タッカーをよく思わなかったビッグ3によりタッカー氏は詐欺師にでっち上げられ、タッカー社も身売りすることとなった。
●タッカーセダン(1948年)…水平対向6気筒エンジンをリアに積むセダンで、シートベルトなど安全性にも力が入っていたが、生産台数はごくわずか。
■ウィリス・オーバーランド
ウィリス・オーバーランドは1908年に創業し、1941年にジープの原型となったMBの生産を開始。その後はコンパクトカーなどの乗用車の生産にも着手し、ブラジルでの事業も開始した。しかし、ウィリス・オーバーランドは1953年にカイザーに買収され、ウィリスの名前はなくなった。
●MB(1942年)…軍用車だけに高い悪路走破性、耐久性&信頼性などを備えており、その基本設計の確かさは三菱ジープが証明している。
■チェッカー
1922年創業のチェッカーは主にタクシーキャブというタクシー専用車を造るブランドで、その使い勝手や耐久性&信頼性などに定評があった。チェッカーは1982年に自動車事業からの撤退を決めたが、黄色いタクシーキャブはニューヨークの顔のひとつという役割を長年勤めた。
●マラソン(1972年)…タクシーキャブを乗用仕様としたモデルで、8人乗り、9人乗りも設定。日本車で例えればかつての日産クルー的存在。
■カイザー
1945年創業のカイザーはヘンリーJなどをリリースした後に、前述のウィリス・オーバーランドを買収。ジープを引き継いだこともあり、社名はカイザージープに変更された。しかし、自動車事業からの撤退により1970年にアメリカンモーターズに買収され、カイザーのブランドは消滅した。
●ダーリン(1954年)…グラスファイバー製のボディのオープンカーで、古きよき時代のアメ車らしい雰囲気を持つが、生産台数は非常に少ない。
■デューセンバーグ
デューセンバーグはフレッドとオーガストの兄弟が1913年に創業したブランドで、高級車、高性能車を製造したが、1922年にエレット・ロバン・コード氏に買収された。ただこの際ブランドは残り、クルマ作りも継続されたが、コード氏の破産によりデューセンバーグは1937年に消滅した。
●SJ(1933年)…「アメリカで一番大きく、速く、高品質で高価なクルマ」を目指したモデルJにスーパーチャージャーを装着した最強モデル。
■スチュードベーカー
1852年創業のスチュードベーカーは事業を馬車から始め、1897年に自動車に参入。1950年代に入るとビッグ3の躍進もあり同社は窮地に追い込まれ、1954年に同様の境遇にあった前述のパッカードと合併。合併後もスチュードベーカーは続いたが、1966年にブランドが消滅してしまった。
●コマンダー(1951年)…戦後の設計だったコマンダーは同時期に登場したチャンピオンの上級モデルで、宇宙船のようなデザインも大きな特徴。
■アメリカンモーターズ
コンパクトカーを手掛けたり、ジープブランドを持つなどビッグ3とは一線を画するメーカーで、終盤はルノー傘下にあった。1987年にクライスラーに買収され、同社のイーグルブランドはパッとしなかったが、ジープブランドは現在もクライスラーの大きな柱として成長を続けている。
●ジャブリン(1968年)…マスタングやカマロのようなアメリカ的表現ではポニーカー、日本的な表現ではスペシャルティカーで、欧州でも販売。
コメント
コメントの使い方マーキュリーコロニーパーク四代目を免許取った後に中古で買った人です!
リトラクタブルヘッドライト(?)のワゴンはあまりなく、当時日本ではアメ車が少なかったこともあり友達にいつも「これなに?ベンツ?」って訊かれて「マーキュリーって言うアメ車よ」って答えるのが日常でした。今でもガレージに居て、たまに走らせてます。大好き。お気に入りのドライビングシューズは破れたけど。