■極悪燃費大馬力車その4:レクサスRC F
●搭載エンジン:5L、V8自然吸気
●最高出力:481ps
●カタログ燃費:8.5km/L(WLTCモード/2020年式ベースグレード)
おとなしめに乗るぶんには意外とガソリンを食わない日産GT-Rに対し、さすがは大排気量エンジンだけあって「けっこうな勢いでガソリンを消費してくれる」というのがこちら、レクサスRC F。レクサスのクーペ「RC」をベースに作られた、サーキット走行も可能なプレミアムスポーツである。
今や希少な5L自然吸気のV8は当初477psを発生し、2019年5月のマイナーチェンジでエアクリーナーの形状を変更し、吸気性能とスロットルレスポンスを向上させることで最高出力を481psに向上させた。
そのWLTCモード燃費は8.5km/Lであり、日産GT-Rと比べれば少しだけ低燃費ではあるのだが、ストップ&ゴーが多い場所での実燃費は4~6km/Lほどまで悪化する。
だが、この甘美な大排気量自然吸気エンジンで燃費うんぬんを気にするのは野暮というもの。1回給油あたり約1万円のガソリン代を物ともせず、とにかく夕日に向かって突っ走れ!
5Lだから自動車税も高いけど、そこはノブレス・オブリージュ(財力を持つ者の社会的義務)でニコニコ現金払いだ!(※カード払いもできます)
■極悪燃費大馬力車その5:レクサスLX570
●搭載エンジン:5.7L、V8自然吸気
●最高出力:377ps
●カタログ燃費:6.6km/L(WLTCモード/2020年式ベースグレード)
ガソリンをドボドボ使いまくるという背徳的な快楽を、新しめの国産車で堪能したいのであれば、コレしかないだろう。日本では2015年9月から販売されている、レクサスのフラッグシップSUVである。
搭載エンジンは可変バルブ機構「Dual VVT-i」を搭載した5.7L V8自然吸気で、最高出力は377ps。
車両重量2.7tクラスの重量級4WD車だけあって、WLTCモード燃費はある意味ダントツの6.6km/L。市街地モードのカタログ値は4.3km/Lだが、六本木あたりをこのSUVでウロウロした場合の実燃費もおおむねそのぐらいとなる。
そのサイズ感と重厚感が見る者を畏怖させる(または呆れさせる)一台ではあるが、実燃費の悪さを知ると、ハイオクガソリンをドボドボに消費しても一向に気にしない「オーナーの財力」にも、なんとなく敬服してしまうのである。
■極悪燃費大馬力車その6:メルセデスAMG G63
●搭載エンジン:4L、V8ツインターボ
●最高出力:585ps
●カタログ燃費:6.6km/L(WLTCモード/2021年式ベースグレード)
ガソリンドボドボ系の背徳を最近の国産車で堪能したいならレクサス LX 570こそが最強にして最凶だが、輸入車でイキたい場合はコレこそが適任となるだろう。
「ゲレンデヴァーゲン」との通称でおなじみのメルセデス・ベンツ Gクラスの、最新最強バージョンである。
搭載エンジンの排気量は4Lと、LX570と比べればおとなしめだが、ツインターボの加給により最高出力585ps/最大トルク86.7kgmという、SUVとしては異次元の大パワーと極太トルクを炸裂させる。
それだけのパワー&トルクを炸裂させながらもWLTCモード燃費はレクサス LX570と同じ6.6km/Lに収まっているのは、やはりターボエンジンならではの恩恵なのだろう。
とはいえ実燃費はおおむね5km/L前後なので、大排気量自然吸気のレクサス LX 570とほぼ同じではあるのだが。
ちなみにG63の燃料タンク容量は100L。仮にすっからかんの状態から満タンにするとしたら、給油1回あたりのハイオクガソリン代は約1万6000円に達する。
……「駆け抜ける歓び」ならぬ「(大枚を)支払う歓び」が、レクサス LX 570にはあるのだ(たぶん)。
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