Z32フェアレディZ一筋! 3台乗り続けた26歳女性オーナーの真実とは【Bestcar Classic オーナーズボイスVOL.10】

■愛車との濃いエピソードについて聞かせてください

「このZ32と出会った日」でしょうか。

 1年以上希望の個体を探していたのですが、なかなか条件に合致するZ32が見つからなくて…。いつもお世話になっている専門店にで売り物が見つかった時も、他の方が契約してしまい…。

 諦めかけていたある日、ふと中古車検索サイトを見たら、偶然現在の愛車を見つけたんです。しかも自宅から近い場所だったのですぐに観に行きました。これでダメならZ32を諦めて他のクルマにしよう。

 この時「Z32自体を降りるか、乗り続けるか」という究極の選択を考えていたくらい、自分にとって大きな分岐点だったように思います。

Z32のバリエーションのなかでは非常にレアな2シーター、ノーマルルーフボディ。よくよく考えてみれば後継となるZ33,Z34(現行)も、2シーターノーマルルーフ、しかもノンターボである
Z32のバリエーションのなかでは非常にレアな2シーター、ノーマルルーフボディ。よくよく考えてみれば後継となるZ33,Z34(現行)も、2シーターノーマルルーフ、しかもノンターボである

 現地に着いてからクルマの下に潜り、下回りもすべて見せていただきました。この時、お店の方がびっくりしたのを覚えています。もしや同業者じゃないかって(笑)。

 でも、自分としてはこのZ32に乗りたいと思ったんですね。そこで、これまでZ32を2台乗り継ぎ、クルマのことも多少知っていることを伝えたところ誤解が解けて…。

 実はお店の方も2シーターのZ32乗りで、知り合いである前オーナーさんから「家庭の事情で泣く泣く手放すことになったので、大切に乗ってくれる人に売りたい」と預かった個体だったそうです。私なら…ということで前オーナーさんをご紹介いただき「いづみさんであればぜひ!」とご快諾いただきました。

 購入後も前オーナーさんからご連絡があり、これまで手をかけてきた箇所を細かく教えていただきました。この子は本当に素敵なつながりを連れてきてくれた子だと思っています。

 泣く泣く手放すことになった前オーナーさんの想いを汲んで、これからも大切に乗っていこうと思っています。

ノーマルルーフを車内から見るとこんな感じ。Tバールーフ仕様でガラスハッチの収まる部分は室内高を稼ぐべく、くり抜かれた形状となっている
ノーマルルーフを車内から見るとこんな感じ。Tバールーフ仕様でガラスハッチの収まる部分は室内高を稼ぐべく、くり抜かれた形状となっている

■愛車に対するこだわりについて聞かせてください

 内外装はあくまでも純正の雰囲気を残しつつ当時感を大切に、そして美しく維持すること。そしてメンテナンスは可能な限り調べたりするなど、自分で手をかけることにこだわっています。

 直近では革シートのリペアに挑戦したりして、とても良い勉強になっています。前オーナーさんから引き継いだnavanのシフトノブや、MOMO製のCommand(初代モデル)のステアリング、レカロの限定モデルであるSR-ZEROも気に入っています。マフラーはアペックス製で、2シーター用としては最後の新品を入手できました(現在は絶版)。

 それと…そのクルマが本来持っている匂いも好きなんです。具体的には工場で生産された当時の素材や生地、接着材とか…。そのため、香りの強い芳香剤は使わないようにしています。

ステアリングやシフトノブ、シートは前オーナーさんから受け継いだ。MOMOのロゴ付きのモモステが格好いい。当時本革の加工に秀でたモモ社など海外製ステアリングへの交換が流行した
ステアリングやシフトノブ、シートは前オーナーさんから受け継いだ。MOMOのロゴ付きのモモステが格好いい。当時本革の加工に秀でたモモ社など海外製ステアリングへの交換が流行した

■大まかな年間維持費(自動車税、オイル関係、ガソリン代などを含めた概算)を教えてください

 クルマのローン、保険料、部品代、燃料代などを含めると年間70万円ほどです。燃費はリッター7km/L前後です。職場まではこのZ32で通勤しています。

いづみさんのZ32のエンジンルーム。ノーマルのVG30DEエンジンが整然と収まる。オーナーさん自ら整備することもあるという
いづみさんのZ32のエンジンルーム。ノーマルのVG30DEエンジンが整然と収まる。オーナーさん自ら整備することもあるという

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