■ピットでも注目を集めていた尾上エルフ3
ここでおやおや? と思った人は、かなり鋭い。そう、このエルフ3は、レーシングマシンとしてつくられたものでありながら、公道も走行できるよう、原動機変更での軽二輪登録がされているのだ。
サーキット走行のときには、当然取り外すのだが、普段はヘッドライトやウインカー、バックミラーなどの保安部品も装備されていて、CBR250Rのものを丸ごと流用したメーターは、速度計も装備されている。
「もて耐のピットで、通りすぎる人たちが2度見3度見をしていくのが、なんともいえず、うれしかったです。たくさんのかたにエルフホンダですよね? と訊かれて、もとはジレラCX125なんですけどね、というと、ジレラですか? といわれるのも楽しかったです」と、尾上さん。
ミニバイクやエンデューロマシンなどの二輪車、クロカン4WDや旧車、はてはフェラーリなどのスーパースポーツカーまで、さまざまなマシンを扱う尾上サービスは、オーナーの立場を考えて作業をしてくれる、いわば赤ひげ先生のような頼れるところ。
そんな作業をしてくれる尾上さんが憧れ、本物に乗れないならそれに近いものをつくりたい、と思って製作したこのマシンは、本物を超える魅力と、情熱にあふれていた。
コメント
コメントの使い方