ターボエンジンを設定しないことで低コスト実現?
ここで短所を1つ挙げておくと、自然吸気エンジンのみでターボエンジンが設定されていない点に、ガッカリする人も多いかもしれません。
ワゴンRという名がついている以上、その魅力の1つでもあるパワフルな走りを期待してしまうのは当然。ロングドライブをする機会が多い人なら、なおさらではないでしょうか。
ただ、もう1つの短所を考えると、その理由も見えてきます。それは先進安全装備のラインアップ。デュアルブレーキサポートや誤発進抑制機能(前後)、リヤパーキングセンサーなどなど豊富に揃っています。
いっぽうで、スズキの軽ではトップグレードに標準装備されることが多い、全車速追従機能付きのACCやヘッドアップディスプレイといった高速道路で威力を発揮する装備は、ワゴンRスマイルではオプション設定なのです。
自然吸気エンジンとそのマイルドハイブリッドのみに絞り、市街地メインで使う人たちにとって余剰な装備をオプションとすることでコストを抑え、手が届きやすい価格を優先したということでしょう。
自分らしく多彩に楽しむデザインが魅力
さて、最後にご紹介する長所は、やはり自分らしく多彩に楽しむベースが整っているデザインです。ボディカラーだけでも新色2色を含むモノトーン4色、ツートーン8色の計12パターンが揃い、どれにしようか悩ましいところです。
さらに純正アクセサリーのコーディネートとして、4つのスタイルが用意されています。落ち着いた雰囲気に少し遊び心をプラスした「ブリティッシュスタイル」、椰子の木やサーフボードが似合いそうな「カリフォルニアスタイル」、シルバーメッキ調パーツでさりげなく華やかさを演出する「エレガントスタイル」、シンプルでクールな「モダンスタイル」。
どれも、同じクルマとは思えないほどガラリと印象が変わるので、自分らしさが表現しやすく、思わず写真を撮って誰かに見せたくなるような魅力があります。
素のワゴンRスマイルは、なるべく様々な色や素材、加飾が活きるようなディテールに拘ってデザインされているため、乗る人の個性が出しやすくなっているのがいいところです。
こうしてチェックしてみて感じたことを例えて言うなら、すでに描かれて完成している絵を見て買うのではなく、真っ白なキャンバスに何を描こうかなとワクワクして買うのがワゴンRスマイル。これまでにない価値観、楽しみ方を広げてくれそうな1台です。
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