■オンラインストアの限界と「納車は店舗で」
そしてホンダ・オンの場合、ホンダセールスオペレーションジャパンが車両をホンダから仕入れ、ユーザーと契約を結ぶ。販売会社や販売店は、納車やメンテナンスを受け持つだけなので、来店して購入した顧客とは印象も変わるだろう。
このような事情があるためか、ホンダ・オンで最終的に納車する時は、ユーザーが店舗に出向くことになる。オンラインを徹底させるなら、車両をスタッフがユーザーの自宅まで届け、販売店に出かける手間を省く方が理屈に合う。そこを敢えて来店してもらうのは「お客様に店舗を知っていただき、担当スタッフと面会した上で納車をするため」だという。
これは表現を変えると、現時点では、クルマのオンラインストアに「限界」があることも示している。
サブスクリプションでも、クルマを使っていれば、リコールなどが発生する。ユーザーの過失を問わず、事故に見舞われることもある。そこが家電量販店でパソコンを買うのとは違うところだ。これらの事態が生じた時、メーカーとユーザーを繋ぐ販売店とのコミュニケーションが重要になる。
結局のところ、クルマでは人的な結び付きが不可欠で、店舗で納車することにも大切な意味がある。ホンダ・オンは、この基本をしっかりと押さえた。
なおホンダ・オンのライバルともいえるトヨタのKINTOでは、運転者の年齢条件、家族限定といった範囲を定めない任意保険(車両保険を含む)を標準付帯している。そのために損得勘定で有利になる場合が多い。
ホンダ・オンによって、フィットe:HEVホーム(211万7500円)を5年契約で使うと、月々の支払い額は4万2550円だ。いっぽうトヨタのKINTOで、ヤリスハイブリッドG(213万円)を5年契約で使うと、月々の支払い額は4万5870円になる。ヤリスは3320円高いが、未成年者までカバーするユーザーの範囲を限定しない任意保険に加入している。
これらの違いも考慮した上で、ご自分に合ったサービスを選んでいただきたい。
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