なぜ売れない!? 実力あるのに売れなかったホンダ車たち

近年はいいクルマだけど高くて売れない悲劇

クラリティはFCV(燃料電池車)としてデビュー。プラグインハイブリッドモデルは2018年8月に追加された
クラリティはFCV(燃料電池車)としてデビュー。プラグインハイブリッドモデルは2018年8月に追加された

 現行モデルとなるCR-V、インサイト、N-ONE、もう絶版になってしまったクラリティPHEVという2017年以降に登場したホンダ車はインパクトに欠けるものもあるにせよ、すべていいクルマである。

 しかし、どのクルマもN-ONE以外はカーナビなどフル装備ということもあるにせよ、ライバル車より価格が高い。特にクラリティPHEVは約600万円だったこともあり、これでは売れないのも仕方ない。最近のホンダ車に価格の高いクルマが多いのは、地域ごとの独立採算制となっているためで、特に日本仕様は相当の自信がないと戦略的な価格を付けるのは難しいようだ。確かに戦略的な価格を付けるのはリスクも多いにせよ、リスクゼロばかりでは得るものも少ないのではないだろうか。

 まとめとしては現在のホンダ車はいいクルマが多いのに、現在量販車が軽乗用車とフィット(ちょっと微妙だが)、フリード、ヴェゼルあたりに偏っているというのは歯がゆい。それだけに特別仕様車の設定などによる価格の見直しなどにより、いいクルマが多くなったホンダ車には実力通りに売れるようになって欲しいところだ。

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