自動車盗難の新手口 「CANインベーダー」の恐怖! どうすれば防げるのか??

■最新の防犯装備でも完全に防ぐのは難しい…

現状、最新の盗難防止装置であってもCANインベーダーによる車両盗難は防げないという。また高額なセキュリティシステムを装備しても過信は禁物。日本は安全だという時代はもはや過去のものなのか……
現状、最新の盗難防止装置であってもCANインベーダーによる車両盗難は防げないという。また高額なセキュリティシステムを装備しても過信は禁物。日本は安全だという時代はもはや過去のものなのか……

 それではこの最新盗難手口である「CANインべーダー」を、最新車に搭載されている純正防犯装置で防ぐことはできるのか? 前述の撹上氏によると、

 「もし窃盗団にCANインベーダーを使われてしまった場合、クルマの制御部分にダイレクトにアクセスできてしまうので、現状の装備では抑止力はないと思います。

 窃盗団は、組織的に狙った車両を自分たちで購入し、納車されたらバラバラにして、どこにどんなセキュリティがあるかなど徹底的に調べます。終わったらまたきれいに組み立て直してそれで高値で転売しているんです。」(A2M撹上氏)。

 これは、おそるべきことだし、これは単なるひとつひとつのセキュリティ装備やグッズの機能的な問題に留まらない、許されざる社会問題でもある。

 最新の防犯装備でも、またたとえば上記で紹介したセキュリティシステム、ゴルゴやパンテーラはフルセットで高額(30万~35万円)なシステムではあるが、それでも「これだけで完璧に防犯できる」と過信すべきではない。

 自動車盗難防止は「積み重ね」が効果を発揮する分野であり、そういう意味では最新の純正防犯装備もハンドルロックもひとつの防波堤になるし、いっぽうでユーザー側が「これで大丈夫だ」と油断してしまうのであれば元も子もない。

 絶対に盗まれたくなければ少しでも効果的で防御力を発揮するこれらのカーセキュリティをしっかりと取り付けて、常に目の届く範囲に保管し、ハンドルロックやタイヤロックなど補助的な時間稼ぎ用の防犯ツールを複数組み合わせ、しっかりとした盗難保険に加入する。

 なにより警察は取り締まりを強化し、社会全体として「車両盗難は許さない」という意識を高めていくことで、少しずつでも愛車を守る可能性が上がっていくことを忘れないでいたい。

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