運転しても気付かないほどの小さなほころびが、徐々に異音や振動、臭いなどでトラブルの前兆を伝えてくるようになる。「そのうち修理に出さないとダメだな」とか、「そろそろ、修理に入れるかなぁ」なんて、運転する度に思うものの、ついつい後回しにしてしまうものだ。
しかし放っておくと、後で驚くほどの出費を強いられたり、クルマの寿命を左右してしまうことになる。
街で信号待ちをしている時などに、エンジンやブレーキから異音を放ちながら通過するクルマを見たことがないだろうか。
明らかにエンジンが終わっているような異音を放っているクルマ(軽自動車や商用車が多い)は、放ったらかし、乗りっ放しの仕打ちを受けていることを伝えてくるが、それらはもう手遅れの断末魔が放つ悲鳴だ。
けれども警戒すべきはそれではない。今修理すれば、軽傷で済むような状態なのに、そのまま走らせていることだ。それが原因で出費が嵩んだり、他の部分にまでダメージがおよぶことになるのだ。
こうした症状をそのままにしておいて、あとあと「しまった! やっておけばよかった」と後悔しないように、早め早めのうちにやっておきたいメンテナンスを紹介していきたい。
文/高根英幸
写真/Adobe Stock(トビラ用:WavebreakmediaMicro@Adobe Stock)
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