トレンドはあえて「低く」!? 実は最低地上高が低いSUV&クロスオーバー ワースト5

■注目のワースト3には特有の「事情」も!?

●3位:C-HR/FF:140mm、4WD:155mm

トヨタ C-HR。プリウスなどと同じプラットフォームを使用してクロスオーバーに仕上げた
トヨタ C-HR。プリウスなどと同じプラットフォームを使用してクロスオーバーに仕上げた

 C-HRはプリウスなどが使うTNGA-Cプラットホームを使った、限りなく乗用車に近いクーペルックのミドルクロスオーバーで、個性の強いモデルのわりには2016年の登場から2年半ほどは好調に売れた点は意外だった。

 最低地上高の低さは4WDがメインとなる1.8Lハイブリッドにはなく、1.2Lターボだけとなる点をはじめとしたコンセプトの象徴と言えるだろう。なお、今から買うのであればサスペンションが適度に引き締まったGRスポーツがお勧めだ。

●3位:レクサスUX300e/140mm

レクサス UX300e。レクサス UXの電気自動車仕様。ベースであるUXよりも地上高が20mmほど低いが、床下にバッテリーを搭載するため致し方ないところか
レクサス UX300e。レクサス UXの電気自動車仕様。ベースであるUXよりも地上高が20mmほど低いが、床下にバッテリーを搭載するため致し方ないところか

 UXは、TNGA-Cプラットホームを使う点などC-HRのレクサス版といえるミドルクロスオーバーで、その電気自動車仕様がUX300eである。UX300eの最低地上高が基準車より20mm低いのは床下に搭載されるバッテリーのためでやむを得ないところだろう。

 UX300eは54.4kWhの駆動用バッテリーを搭載し、航続距離はWLTCモードで367kmと充分なもの確保しており、今後の進化も期待される。

●2位:フリードクロスター/FF:135mm、4WD:150mm

ホンダ フリードクロスター。ベース車であるフリードを専用の内外装に着せ替えた。見た目のみの違いなため、最低地上高はフリードと同じだ
ホンダ フリードクロスター。ベース車であるフリードを専用の内外装に着せ替えた。見た目のみの違いなため、最低地上高はフリードと同じだ

 フリードクロスターは、エクステリアでは専用フロントグリル、専用フロントバンパー、前後のロアスポイラー、サイドシルガーニッシュ、ルーフレール、インテリアではプライムスムースとファブリック地の専用シート、専用木目パネルを装備するクロスオーバーで、見た目以外基準車のフリードとの違いはない。

 そのため基準車との価格差22万円は納得でき、見た目や雰囲気が好みであれば選べばいいというモデルだ。

●1位:MX-30 EV/130mm

マツダ MX-30 EV。UX300e同様、床下にバッテリーを積むためにどうしても地上高を確保しづらいのはEVの宿命か
マツダ MX-30 EV。UX300e同様、床下にバッテリーを積むためにどうしても地上高を確保しづらいのはEVの宿命か

 2020年に登場した基準車のMX-30は、RX-8のような観音ドアやカジュアルな雰囲気のインテリアを持つなど、スペシャリティなクロスオーバーである。EV仕様は駆動用バッテリーを35.5kWhに抑えた割り切ったEV(航続距離はWLTCモードで256km)というコンセプトを持つ。

 このMX-30 EVの最低地上高の低さは、UX300e同様に床下に搭載される駆動用バッテリーのためでやむを得ないところだが、それ以上に基準車のMX-30の最低地上高が180mmとイメージより高いことのほうが意外でもある。

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