今こそ憧れのあのマシンを手に入れたい!! オヤジたちの最新バイク事情

■事情その2:オヤジには今しかない! なんとしても手に入れたい空冷名車

●消える前に「名作」を確保しておくべし!

 今オヤジが買うべきバイクの新車として候補に挙げたいのが、絶滅の危機を迎えている空冷エンジンのマシンだ。

 その一因が二輪排ガス規制。

 2022年11月以降に全面適用され、現在の継続生産車も規制適合が迫られる。空冷のビッグバイクは、対策にあたって大改良が必要となるため、多くが生産終了になると噂されているのだ。

 2021年3月に空冷のSR400が生産終了し、争奪戦が繰り広げられたが、同じく空冷で名機のハーレー・スポーツスターが殿堂入りとなるようだ。現行型はすでに欧州では2020年型がラスト。

ハーレー-ダビッドソン XL1200Xフォーティエイト(価格:153万7800円~)。ハーレーのなかでも価格や排気量が手頃で、使い勝手が優秀なスポーツスター。日本で最も人気の高いシリーズだ。エンジンは伝統の空冷OHV2バルブで、排気量は883ccと1202cc。現行型は3機種あるが、すでに新車は入手困難。一番人気のフォーティエイトは180万円前後のプレミア価格をつける中古車も
ハーレー-ダビッドソン XL1200Xフォーティエイト(価格:153万7800円~)。ハーレーのなかでも価格や排気量が手頃で、使い勝手が優秀なスポーツスター。日本で最も人気の高いシリーズだ。エンジンは伝統の空冷OHV2バルブで、排気量は883ccと1202cc。現行型は3機種あるが、すでに新車は入手困難。一番人気のフォーティエイトは180万円前後のプレミア価格をつける中古車も

 そして今年7月、64年の歴史を持つ従来の空冷Vツインに代わって、電子制御満載の水冷ユニットを積んだスポーツスターSが発表された。

 正式なアナウンスはないが、日本でも空冷版は2021年型がラストになるとの情報だ。

 また、唯一の空冷直4を積むCB1100シリーズも順次終了になるとの噂。

 美しい冷却フィンに独特なサウンドなど現行のクルマでは味わえない空冷を堪能できるのもバイクならでは。今が新車を手に入れるラストチャンスだ!

ホンダ CB1100(価格:125万4000円~)。ホンダとしては1980年代以来、久々に新開発した空冷4発を引っ提げ、2010年デビュー。現行唯一の空冷直4ビッグバイクだが、STD仕様は現行型がファイナルの見込み。RSおよびEXグレードは2022年型がラストとの噂だ
ホンダ CB1100(価格:125万4000円~)。ホンダとしては1980年代以来、久々に新開発した空冷4発を引っ提げ、2010年デビュー。現行唯一の空冷直4ビッグバイクだが、STD仕様は現行型がファイナルの見込み。RSおよびEXグレードは2022年型がラストとの噂だ
ヤマハ SR400(価格:60万5000円~)。1978年の初代以来、空冷単気筒やキック始動を頑なに守ってきたロングセラーも、ついに2021年型でファイナルに。最終型は発表から数日で限定版1000台+通常版5000台を受注し、計画上限に達した。限定版は早くもプレミアが
ヤマハ SR400(価格:60万5000円~)。1978年の初代以来、空冷単気筒やキック始動を頑なに守ってきたロングセラーも、ついに2021年型でファイナルに。最終型は発表から数日で限定版1000台+通常版5000台を受注し、計画上限に達した。限定版は早くもプレミアが

■事情その3:オヤジキラー続々、即完売中!

●レトロで乗りやすくシブい新型が大人気

 ここに掲載したのは今年に入って発売されたニューモデルで、瞬く間に完売するほどの人気ぶり。いずれもオヤジをターゲットにしたコンセプトが見え隠れする。

 特に象徴的なのがメグロK3だ。

「メグロ」は戦前から大排気量車を販売し、1964年の東京五輪では聖火リレーの先導白バイにも採用された名門だったが、経営不振でカワサキに吸収合併。

 時は流れ2021年、カワサキが55年ぶりにメグロブランドを復活させ、往時を知るオヤジたちを驚喜させたのだ。

カワサキ メグロK3(価格:127万6000円)。1924年に創業したアジア最古の二輪メーカーがメグロ。1964年、カワサキに吸収合併され、両者の技術を投入したK2が翌年に登場した。令和のK3は、その後継機。空冷バーチカルツインのW800を基盤に、手塗りエンブレムや銀鏡塗装で雰囲気を再現している
カワサキ メグロK3(価格:127万6000円)。1924年に創業したアジア最古の二輪メーカーがメグロ。1964年、カワサキに吸収合併され、両者の技術を投入したK2が翌年に登場した。令和のK3は、その後継機。空冷バーチカルツインのW800を基盤に、手塗りエンブレムや銀鏡塗装で雰囲気を再現している

 メグロ復活第2弾として、往年の「ジュニア」をモチーフにした250版が登場するとの噂もあり、動向に目が離せない。

 実現すれば低シートで扱いやすいレブル250の強力な対抗馬となるだろう。

 ほかにも、1980年代の懐かしい車名を継いだ癒し系のGB350、名車カタナの現代版に限定カラーを登場させるなど、メーカーはあの手この手でオヤジ心をくすぐる製品を送り込んでいる。

ホンダ レブル1100/DCT(価格:110万円/121万円)。ベタベタの足着きと、誰にでも似合うデザインというレブル250のよさはそのままに1100cc化。楽々なDCTとクルコンも備え、CB1300から乗り換え需要も多い。今ではレブルシリーズだけで、ドゥカティの年間販売4.8万台に迫る勢いだ
ホンダ レブル1100/DCT(価格:110万円/121万円)。ベタベタの足着きと、誰にでも似合うデザインというレブル250のよさはそのままに1100cc化。楽々なDCTとクルコンも備え、CB1300から乗り換え需要も多い。今ではレブルシリーズだけで、ドゥカティの年間販売4.8万台に迫る勢いだ
ホンダ GB350/S(価格:55万円/59万4000円)。新設計の空冷シングルを採用したネオレトロで、1980年代のGBクラブマン系を彷彿とさせる車名や味わいがミソ。性能ではなく、数値化できない心地よさを追求し、鼓動感はSRより濃厚だ。4月発売で、すでに年間販売計画4500台を突破!
ホンダ GB350/S(価格:55万円/59万4000円)。新設計の空冷シングルを採用したネオレトロで、1980年代のGBクラブマン系を彷彿とさせる車名や味わいがミソ。性能ではなく、数値化できない心地よさを追求し、鼓動感はSRより濃厚だ。4月発売で、すでに年間販売計画4500台を突破!
スズキ カタナ(価格:159万5000円)。1980年に発表され、デザインが衝撃的だったGSX1100Sカタナ(「西部警察」でもおなじみ!)。2019年に投入された現代版は、スタイルに賛否両論もセールスは好調だ。今年1月、限定100台でネット予約を行った真紅の特別カラーは開始から数時間で完売!
スズキ カタナ(価格:159万5000円)。1980年に発表され、デザインが衝撃的だったGSX1100Sカタナ(「西部警察」でもおなじみ!)。2019年に投入された現代版は、スタイルに賛否両論もセールスは好調だ。今年1月、限定100台でネット予約を行った真紅の特別カラーは開始から数時間で完売!

 ホンダは、30歳未満のミレニアル世代と60代以降のアクティブシニアの販売が伸長していると分析。

 現在メインのユーザー層は40~50代だが、さらに年齢層を上下に拡大しようとしている。

 今後オヤジ向けのモデルがより増えるかもしれない。

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