今こそ憧れのあのマシンを手に入れたい!! オヤジたちの最新バイク事情

■事情その4:オヤジたちの青春バイクがとんでもないことに!

●急上昇モデル/200万円台もアリ! 1990年代車にバブル到来

 「新車が手に入らないなら、中古車」と考えるのは皆同じ……。近頃、1990年代の中古車価格が爆アガリ中だ。

 中古車の業者向け取引は主にオークションで行われており、主催するオークネット・モーターサイクルに調査してみると、2020年における1990年代人気車の落札平均額は前年比で軒並み10%増。

 なかでもSR、NSR250R、エストレヤ、ゼファー400/750らは40%増を記録し、200万円で販売されるタマもある。また別の業者向けオークションでは6月にNRが歴代最高額を更新した。

 中古市場はタマ不足のため、何らかのダメージがある車両でも成約されるケースが増えているという。

 この傾向は2020年5月に1回目の緊急事態宣言が解除されて以降で、1年を経ても中古車相場が落ち着く気配はないとのこと。もはやバイクバブルだ!

ホンダ NR(中古価格:1000万円超)。1気筒8バルブというWGPマシン譲りの楕円ピストンを与えたプレミアムモデル。1992年に市販バイク最高値の520万円で話題になった。現在でも稀に新車が出てくるが価格は鰻上り。店頭で1000万円超で売られる例も珍しくない
ホンダ NR(中古価格:1000万円超)。1気筒8バルブというWGPマシン譲りの楕円ピストンを与えたプレミアムモデル。1992年に市販バイク最高値の520万円で話題になった。現在でも稀に新車が出てくるが価格は鰻上り。店頭で1000万円超で売られる例も珍しくない

●お宝モデル/ヤンチャ系の旧車は300万円台がザラ

 1970~1980年代のバイクブーム期に登場した、いわゆるヤンチャ系の旧車はコロナ以前から高騰していたが、一段と上昇傾向にある。

 絶版バイク専門店で最大手の「ウエマツ」によると、1990年代の漫画「疾風伝説 特攻(ぶっこみ)の拓」(講談社)で人気に火が付き、劇中に登場したモデルは高い人気を維持したまま現在に至るという。

 当然、現存+流通するタマは減少するいっぽうなので、右肩上がりで高騰し続けている。

 人気なのは400クラスの空冷直4。特にZ400FX、CB400フォア、CBX400Fが高額三兄弟で、相場は300万円前後だ。

 なかでもCBXは500万円で売買された過去もある。

 いずれも新車当時価格は50万未満だったが、まさに今ではお宝レベル。もしガレージに眠らせている読者がいたら、二束三文で売らないように!

カワサキ Z400FX(中古価格:320万円)。2気筒が主力だった1979年、クラス初のDOHC4気筒で大ヒット。小・中・大型の新免許制度下でナナハンに憧れたライダーに大柄な車格も歓迎された。ウエマツによると初代~E3までは300万円あたりからが相場。「特攻の拓」に登場したのは1981年最終型のE4で350万円以上に上昇する
カワサキ Z400FX(中古価格:320万円)。2気筒が主力だった1979年、クラス初のDOHC4気筒で大ヒット。小・中・大型の新免許制度下でナナハンに憧れたライダーに大柄な車格も歓迎された。ウエマツによると初代~E3までは300万円あたりからが相場。「特攻の拓」に登場したのは1981年最終型のE4で350万円以上に上昇する

文化財級/レジェンド系は天井知らず!

 CB750フォアにZ1/2……バイク史を塗り替え、圧倒的な知名度を誇る伝説の2台は、「ヤンチャ系」よりさらに高額。

 1000万円台も存在し、数年前Z1に1200万円の値がついて騒然となった。

 ウエマツによると、高額なのは初代Z2で800万円~、砂型クランクケースを採用した最初期CBのK0は「プライスレス」という。

 転倒を考えると、もう飾っておくしかない?

カワサキ 750RS(中古価格:660万円)。輸出仕様で900ccのZ1より、国内版750ccのZ2(750RS)のほうが意外にも相場は高め。Z2は漫画「あいつとララバイ」でも有名だ。写真は初代1973年式Z2でノンレストアなら800万円前後だ。Z1は1972年式なら800万円前後、1973年は600万円前後となる
カワサキ 750RS(中古価格:660万円)。輸出仕様で900ccのZ1より、国内版750ccのZ2(750RS)のほうが意外にも相場は高め。Z2は漫画「あいつとララバイ」でも有名だ。写真は初代1973年式Z2でノンレストアなら800万円前後だ。Z1は1972年式なら800万円前後、1973年は600万円前後となる
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