どうしても手放せない! 偉大なる昭和のクルマ、70スープラの「味」とは?

どうしても手放せない! 偉大なる昭和のクルマ、70スープラの「味」とは?

 今回の自民党総裁選に出馬した高市早苗政務調査会長(前総務相)はクルマ好きとして知られ、セリカXXを中古で購入した後、新車で買ったA70スープラ3.0GTターボを22年間乗っていた。

 その70スープラといえば昭和61年に登場した昭和の時代のクルマだが、クルマ好きたちを惹き付けてやまない。現代のクルマにはない「味」があるのか、その味とは何なのかを探った。
文/萩原文博、写真/トヨタ、高市早苗公式Twitter

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「至上」を冠する2000GTの後継

「名車としての誉れも高い夢のクルマ、TOYOTA2000GTがあった。トヨタ3000GT スープラ誕生。スープラ、それは「至上」を意味する。」

 この文章は1986年2月6日に発表されたスープラのカタログの表紙裏に書かれた言葉である。この言葉によって、スープラが名車2000GTの正統な後継車であることを表している。70型と呼ばれるスープラは、先日開催された自民党と総裁選に出馬した高市早苗政務調査会長の愛車として話題となった。

 20年には「GRヘリテージパーツプロジェクト」として、復興パーツが再販売されるなど、現在でも高い人気を誇っているクルマだ。そこで、今回は偉大なる昭和のクルマとして70型スープラの魅力について紹介する。

■セリカから独立したXX(ダブルエックス)

 トヨタ70型スープラは86年2月のフルモデルチェンジの際にセリカXX(ダブルエックス)から名称変更すると同時にセリカシリーズから独立。国際水準を超える「走り」を実現するハイパフォーマンススペシャルティカーを追求し、日本市場における車名も海外向けと同じスープラとした。

日本市場においては「セリカXX」として販売されていたスープラ。この代でプラットフォームのベースがセリカではなくなったため、海外仕様に合わせて名称変更された

 日本市場において初代モデルの70スープラは海外では3代目となる。60年初頭に当時のカーテクノロジーの粋を結集して2000GTを作りだしたように、70型スープラは80年代のトヨタ技術陣の高性能車開発への情熱と技術が融合し、国際水準を超える最高峰GTカーとして世に送り出された。

 70型スープラを最高峰GTカーにするために、特に重視したポイントは3点。まずは「意のままに走るシャシー」を実現させるために2000GT以来となる、四輪ダブルウィッシュボーンサスペンションを採用した。

最上級グレードの3.0GTターボには、最高出力230psを発生する7M-GTEU型3L直列6気筒DOHCターボエンジンを搭載した

 続いて、「スポーティかつパワフル」な走りを実現させるために、最上級グレードの3.0GTターボには、最高出力230psを発生する7M-GTEU型3L直列6気筒DOHCターボエンジンを搭載。

 そして最高出力185psを発生する1G-GTEU型2L直列6気筒DOHCツインターボを2.0GTツインターボに搭載した。組み合わされるトランスミッションは3.0GTは4速ATのみ、2L車は5速MTと4速ATだった。

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