中古の軽トラMTなぜ高騰? 今おススメの軽トラ購入ガイド

■スーパーキャリイとハイゼットジャンボとは?

写真左がダイハツハイゼットジャンボ、右がスズキスーパーキャリイ。奥にあるのがノーマル仕様のハイゼットトラック
写真左がダイハツハイゼットジャンボ、右がスズキスーパーキャリイ。奥にあるのがノーマル仕様のハイゼットトラック

 駆動方式のほか、「ボディ形状」が微妙に異なる場合もある。一般的な軽トラは完全ミニマムな2シーターキャビンで、シートはリクライニングさせることもできない。

 だが運転席背後のスペースを拡大させた「スズキスーパーキャリイ」と「ダイハツハイゼットジャンボ」の2モデルはリクライニングが可能。またリクライニングさせない場合でも、シートの背後を「荷物置き場」として使うことができる。

スーパーキャリイ X 5MT仕様。ノーマルのキャリイに比べ約10万円ほど高い
スーパーキャリイ X 5MT仕様。ノーマルのキャリイに比べ約10万円ほど高い
スーパーキャリィの運転席のシートスライド量は最大180mm(10mm×18段)と大幅に伸びた
スーパーキャリィの運転席のシートスライド量は最大180mm(10mm×18段)と大幅に伸びた
座席の後ろに物置が出来たことで使い勝手は大幅アップ。またこのスペースがリクライニングも可能にしている
座席の後ろに物置が出来たことで使い勝手は大幅アップ。またこのスペースがリクライニングも可能にしている

 スーパーキャリイの最大のポイントは、充実機能のキャビンにある。与えられたシートバック部の広さは、長さ250mm×横幅1235mm×高さ920mm(カタログ値)を確保。さらに助手席前倒し機能よるデスクスペース、ハイルーフ化で生まれた頭上に収納ポケットを備えるなど使い勝手を高めた。

ゆとりのキャビンスペースを確保したハイゼットジャンボ。写真のようにデートでも使える?(ダイハツのホームページより)
ゆとりのキャビンスペースを確保したハイゼットジャンボ。写真のようにデートでも使える?(ダイハツのホームページより)
ノーマルのハイゼットに比べ、キャビンを270mm延長したハイゼットジャンボ
ノーマルのハイゼットに比べ、キャビンを270mm延長したハイゼットジャンボ

 一方、ハイゼットジャンボも同じくハイルーフ仕様となるが、シートバックの広さは長さ175mm×横幅1345mm(高さは非公表)とスーパーキャリイに比べると、やや狭い。とはいえ、運転席140mm、助手席100mmのシートスライドやリクライニングできるので休憩時も快適。

 ハイゼットジャンボはキャビンの広さ以外はノーマルのハイゼットと変わらず、割り切った仕様となる。ただしキャビンの拡大分を押さえたことで荷台は広い。その寸法は、スーパーキャリィと比較し、荷台長が+170mmの1650mm、荷台フロア長が+15mmの1990mmが確保されている。

 両車の特徴をひと言でいえば、「拡張キャビンの機能性を追求したスーパーキャリィ」と「荷台とキャビンのバランスを重視したハイゼットジャンボ」となるだろう。ただどちらもキャビンの底面をくり抜くことで、荷台最大長をできるだけ確保しているところは共通する。

ハイゼットデッキバンは4人乗ることができてオープンデッキの部分には濡れたものや汚れものの積載OK
ハイゼットデッキバンは4人乗ることができてオープンデッキの部分には濡れたものや汚れものの積載OK

 また「ダイハツハイゼットデッキバン」は、正確に言えば軽トラではなく「軽配送車」なのだが、フル4シーターの軽トラ的に使うことも可能だろう。

■軽トラックはいくらで買えるのか?

 以上のような種類がある軽トラックは今、いくらで購入できるのか?

 新車の価格についてはそれぞれカタログなどでチェックしていただきたいが、念のため書いておくと、下記のとおりである。

■現在販売中の軽トラックの新車価格


●スズキキャリイ/75万2400~130万4600円
●スズキスーパーキャリイ/105万8200~142万4500円
●ダイハツハイゼットトラック/69万3000~132万5500円
●ダイハツハイゼットジャンボ/111万6500~143万円

 なお現行型の軽トラにはスズキの「クールカーキパールメタリック」やダイハツの「トニコオレンジメタリックなど、ステキな純正色も用意されていることもひとつの特徴だ。

 では「軽トラの中古車相場」はいくらぐらいなのか? これはもう車種や年代によって千差万別なわけだが、主要どころのプライスはおおむね下記のとおりとなっている。


●「農道のNSX」ことホンダアクティトラック

10年ぶりにフルモデルチェンジした4代目アクティトラック。2009年から2021年6月まで生産された。広いキャビン空間と軽トラックとしてはトップクラスの最小回転半径3.6mを実現した。さらにサビに強い亜鉛メッキ鋼板を幅広く採用
10年ぶりにフルモデルチェンジした4代目アクティトラック。2009年から2021年6月まで生産された。広いキャビン空間と軽トラックとしてはトップクラスの最小回転半径3.6mを実現した。さらにサビに強い亜鉛メッキ鋼板を幅広く採用

次ページは : ■4代目アクティトラック最終型の中古車相場(2009~2021年)/25万~180万円

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