2005年、トヨタの高級ブランドとして日本展開を開始したレクサス。
いまだに否定的な評価も出るが、ここにきて、日本に、そして日本人に根付きつつある気がしてならない。
レクサスの魅力と価値を多角的に探ってみる。
※本稿は2021年10月のものです。
文/松村 透 写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2021年11月10日号
■カギになるのはやはり「ユーザーの声」
日本産高級ブランドとして展開しているレクサス。
とかく、「歴史の浅さもあり、ブランドの構築にはまだ至らない」などと評するモータージャーナリストもいるが、カギになるのは『クルマを買うお客さん』。
ここにきて、一般ユーザーや若い世代からは「レクサス、いいじゃない」「日本のクルマだから故障しない高級車、最強だと思う!」といった声も耳にする。
レクサス、今や一般には受け入れられているのではないか!? ……という想定のもと、一般の方はどう感じているのか、声を集めてみた。
■会社経営者が乗るクルマ
今回、20〜30代の方を中心にクルマ好きや一般ユーザーのみなさんへレクサスに関して話を聞くことができた。
総合的な意見を最初に明かすと、「高級車」「ディーラーのおもてなしが素晴らしい」「ブランドとして確立されつつある」といった好意的な内容のものが目立つ。
ブランドが受け入れられつつあるのでは? というこちらの想定を大きく外すことはないようだ。一方で、ブランドとしての未成熟具合を指摘するなど、ネガな意見があったのも事実……。
いくつかの質問項目を設け、忌憚ない意見を伺ってみたが、その具体的な声を紹介していきたいと思う。
●Q:レクサスに対しての率直な印象は?……安心して乗れる隙のない高級車(東京都・30代)/女の子に人気、デートカーに最適、壊れない、オシャレ(千葉県・20代)/ディーラーでの手厚いサービスはホテルを思わせる(岡山県/40代)。
●Q:あなたの周囲の人たちのレクサスに対するイメージは、どうでしょうか?……全方位で不満がない(東京都・30代)/会社経営者やお金持ちが乗るクルマ(群馬県・50代)/あまりクルマに興味がないが、レクサスは所有したいと思う(東京都・40代)。
●Q:「レクサスというブランド」に対するイメージは?……短期間で高級車のイメージを定着させたことは凄いと思う(東京都・20代)/ブランドとして若い人から認知されている(東京都・20代)/松山英樹選手など、ゴルフとコラボすることでのイメージ戦略が巧みa(岡山県・40代)。
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まずは「レクサスに対するイメージ」。高級車やお金持ちというキーワードが目立つのは予測どおりといえる。そして、「ディーラーでの手厚いサービスはホテルを思わせる」という意見。
後述のオーナーズクラブの声にもあるが、噂に聞く極上のサービスはお客を虜にさせるには充分……といった感じか。こんな部分に特有の世界観があるのもレクサスの特色なのだろう。
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