今や現役はハイゼット&キャリイのみ それでも愛は消えない!! 最新軽トラ事情

■アイドリング&走行時でどうなる!? うるさくてもLOVE

騒音計を使用し車内での静粛性をチェック。最新の軽トラは「高級サルーン」と言えるくらい静か! エアコンも効くし、これ以上何を望む!?
騒音計を使用し車内での静粛性をチェック。最新の軽トラは「高級サルーン」と言えるくらい静か! エアコンも効くし、これ以上何を望む!?

 軽トラに車内の静粛性を求める人もいないだろうが、静かなほうがカイテキなのは言うまでもない。我がジャンボは、たいてい窓全開ということもあり、走行中の会話は大声でないとムリ。クーラー(エアコンではない)を入れていると、アイドリングしているだけでも相当うるさい。

 で、実際騒音を計測してみたところ、言うまでもなく我がジャンボが一番うるさかった。というより、現代の2台は信じられないほど静かなのだ。自分のから乗り換えると、「高級サルーンでは!?」と思うほど静かだ。

 アイドリング時、より静かだったのはキャリイだったが、ハイゼットも決してうるさいとは感じない。そこから発進して40km/hで巡行すると、逆にハイゼットのほうがかなり静か。キャリイはコモリ音が室内に響いた。たまたまこの速度域で共鳴が発生するのかもしれない。

 最後に比較のためにeKクロススペースに乗ってみると、ほとんど無音! なんだこの静かさは! 今の軽ってこんなにカイテキだったっけ!? でもこれって、比較して初めて感じるもので、現代の軽トラの静粛性は充分に高いと断言するぜ。

車内静寂性の比較
車内静寂性の比較

■どれだけ水がこぼれるのか!? こぼれてもLOVE

テストはベストカー編集部でおなじみの音羽ニュルで行った
テストはベストカー編集部でおなじみの音羽ニュルで行った

 新旧3台のリアリーフリジット軽トラを乗り心地チェック! ついでにeKクロススペースとも比較してみた。調査方法は、「ビーカーの水がどれくらいこぼれるか」。漫画『頭文字D』のテストですな。コースは編集部近くの「音羽ニュル」。波乗り舗装路を含んだ一般街路だ。

 まずは自分のジャンボで走行。ソフトで乗り心地抜群の愛車だが、いざテストしてみるとかなりこぼれる。一番こぼれるのは波乗り部ではなく、交差点を曲がる時。曲がりながら凹凸を越えると、リーフリジットで斜めにハネてザバッとこぼれてしまう。体感的には乗り心地良好なんだけど。

 続いて現行ハイゼット。サス形式は30年前と同じだが、しなやかさはかなりアップしていて、非常にフラット感が高い。ただ、やっぱり交差点でちょっとこぼれてしまいました。

写真のように揺れてビーカーからこぼれ出た水の量を計測した。同じリアリーフリジットを採用しているハイゼットとキャリイだが、乗り比べてみるとその差は体感できるほど大きく、あふれ出た水の量にも表れていた。しかし、独立懸架式恐るべし!
写真のように揺れてビーカーからこぼれ出た水の量を計測した。同じリアリーフリジットを採用しているハイゼットとキャリイだが、乗り比べてみるとその差は体感できるほど大きく、あふれ出た水の量にも表れていた。しかし、独立懸架式恐るべし!

 キャリイは新旧ハイゼットに比べると、リアサスの横剛性が明らかに弱く、縦揺れに横揺れが加わる。直線でも微妙に左右にヒョコヒョコしながら走るので、フラット感が乏しい乗り味だ。調査結果にもそれがしっかり反映され、交差点を曲がる時のこぼれ方は、我がジャンボとも大差なかった。

 最後にeKクロススペースで走ってみたら、一滴もこぼれませんでした! 四独サスってこんなにイイの!?

 でもまぁ、リーフリジットのヒョコヒョコ感あってこその軽トラだ。これが軽トラの美点だと断言するぜ!

水のこぼれた量
水のこぼれた量

■MAX積載でどうなるのか!? 一生懸命でLOVE

やはり軽トラックは荷物を載せて走るのが本来の姿! ということでテストを実施。編集部員(60kg×2名、70kg×2名、90kg×1名の計350kg)が載(乗)っている。※テストは私有地で安全に配慮して行っています
やはり軽トラックは荷物を載せて走るのが本来の姿! ということでテストを実施。編集部員(60kg×2名、70kg×2名、90kg×1名の計350kg)が載(乗)っている。※テストは私有地で安全に配慮して行っています

 軽トラの最大積載量は350kg。恥ずかしながらワタクシ、軽トラにちゃんと荷物を載せて走ったことがありません。それで今回、私有地内で350kgの荷物(人間)を積載し、ソロリと発進するテストを行いました。

 まずは現行ハイゼットから。後輪がグッと沈み込み、後輪に荷重がかかっているのをビシビシ感じる。そのままゆっくりアクセルを踏んで発進。空荷より重いけど(あたりまえ)、ATなので発進はなんら問題なし。前後重量配分は良好なれど、速度を上げるにつれて重心の高さが気になる予感がする。

 続いて我がジャンボでトライ。ふだんは使わない1速で発進。ううむ、さすがに最初のひと転がりが重い。スポーティなドライブフィールは完全に消失しそうだ。しかしこれが軽トラ本来の姿。こうやって一生懸命働く軽トラもステキだね!

(ここまでのTEXT/清水草一)

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