■まとめ:すべての道は軽トラに続く? 軽トラ愛の伝道
世のクルマはおしなべて、ウルトラ快適かつラクチンになっている。あまりにも快適すぎて、体で感じる情報量が減っている。
その点軽トラは、情報量が実に豊富だ。まず、着座位置が前輪の真上ってのがイイ。ハンドルを切ると、タイヤの真上で「曲がり」を体感できるわけで、それだけでフツーの乗用車より情報量は豊かだ。もちろん路面の凹凸もダイレクトに伝わってくる。
これまで自分は、どっちかっていうと後輪に近いところに座るクルマに多く乗ってきたが、それより前輪に近いほうが『攻めてる』気がしないでもない!
そして、軽トラは軽い。現行モデルでも700kg台〜800kg、我がジャンボは640kgしかない。軽さこそスポーティさの源泉。2WDなら後輪駆動だし!
しかもキャリイやハイゼットはキャブオーバータイプで、エンジンが座席の下(の少し後ろ)にある。つまりミドシップ。ただし空荷だとリアが軽い。前後重量配分は6:4くらいだ。
リアが軽いので、2WDだとタイヤが空転しやすいし、我がジャンボみたいにABSがついてないと、簡単にリアがロックしてブレーキングドリフト状態に。おー、なんてプリミティブでステキなんでしょう!
軽トラは本来、荷物を積むためのクルマだけど、ほかにこんなに軽くて安いミドシップの後輪駆動車なんてない! 走りを楽しむためだけに買う価値がある!
ただ、できればMTを選んでネ! そのほうがダイレクト感100倍増だから。
(まとめTEXT/清水草一)
【番外コラム】メーカー純正でもエンスー心をくすぐる個性派が多かった軽トラック
ハイゼットには1983年からロングキャビンの「ジャンボ」が設定されているが、ダブルピックアップの「デッキバン」も伝統のひとつ。どっちかっていうとハイゼットカーゴに近い気もするが、4人乗れる軽トラってスゲエ! スズキもジャンボに対抗して「スーパーキャリイ」を出したけど、デッキバンはダイハツだけ!
今や亡き三菱ミニキャブ(現在はキャリイのOEM化)には、泥濘地用の「4クローラー」が存在した。普段はタイヤで道を走り、悪路ではタイヤを外してクローラーを装着するという超マニアックなモデルだ。
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